リアルタイムで点字情報にする実験


今日は、筑波技術大学の白澤麻弓先生にお越しいただき、PC文字通訳ソフト「まあちゃん」と画面読み上げソフト「NVDA」を用いて、PC入力した情報をリアルタイムで点字端末に送り、点字情報にする方法を教えていただきました。

もともと、この技術は、筑波技術大学で盲ろう学生の支援のために開発されたものです。
詳しい内容については、こちらで(13ページ以下)。

 

現在、全盲学生に対しては、講義資料などをテキストデータにして事前に渡しています。
テキストデータ化された情報は、学生が携帯している点字端末に、点字で表示されます。

ただ、事前に渡せない資料があります。
たとえば、板書内容。
講師がその場で書きますから、事前には提供できません。

最近、パワーポイントを使う講義も増えています。
パワーポイントの内容が紙で配布されることも多いですが、板書がわりにパワーポイントが使われる場合もあります。
もちろん、講義後にテキストデータの提供があることもありますが、その場合であっても、講義時間中は、他の学生が得ている(視覚)情報なしに、話を聞かなければなりません。
その状況を何とか解消できないかという試みです。

今日は、飛び入り参加してくださった法学部教員の協力も得て、全盲学生に、実際に、パワーポイントの内容をリアルタイムで受け取る体験をしてもらいました。
セッティング、入力その他の機器の操作には慣れが必要ですが、「何度か練習すれば使えそう!」という実感が得られました。
PC2台をつなぐ方法のほか、音声認識アプリ「UDトーク」を使ってスマホで送る方法、BMチャットを使ってパソコンと点字端末のチャットで送る方法も教えていただきましたので、試してみたいと思います。





2019年04月24日