聴覚障がい

外部の音声情報を大脳に送るための部位に障がいがあるために,話し言葉や周囲の声がきこえにくい,あるいはきこえなくなっている状態のことをいいます.
きこえにくい,またはきこえない学生はどのようにして聴覚情報を得ているのでしょう.

情報変換

聴覚障がい学生への情報変換

聴覚障がいの学生が,授業中の先生の音声をはじめクラスメイトの発言や映像教材中の音声などの情報を取得できるように,聴覚情報を別の感覚情報に変換します.
ここでは,手話や文字といった視覚情報への情報変換について紹介します.

聴覚情報→視覚情報(手話通訳)

テレビや日常生活の中で手話を見たことがあると思います.音声などの聴覚情報は,手話で表現することができ,手話ユーザーにとって大切なコミュニケーション手段です.
障害者基本法で「手話」は言語として位置づけられています.

聴覚情報→視覚情報(文字通訳)

音声や音などの聴覚情報を,書いたり入力して文字で伝える方法があります.
ICTの進歩により,音声認識アプリが生まれ音声を認識し文字へ自動変換してくれるようになりました.


聴覚障がい学生からの情報変換

きこえの状態やこれまで育ってきた環境などによって,発信手段やコミュニケーション方法は個々に異なります.
ここでは,手話を音声や文字へ変換するこについて紹介しますが,伝える方法は,音声で,書いて,入力して,ジェスチャーで,とさまざまです.

視覚情報(手話)→聴覚情報(音声通訳・文字通訳)

音声を手話通訳される場面はテレビなどで目にしたことがあると思いますが,これを聞き取り通訳といいます.逆に手話を見ながら音声にすることを読み取り通訳といいます.