ニュース一覧

木曜定例研究会(通称:定例研)の2024年度秋学期は10月3日から始まります。

会場:同志社大学新町キャンパス渓水館1階会議室  18:30~20:00

【第1197回】 10月3日  学生夏季発掘調査、研究会、資料調査等報告会①
【第1198回】 10月10日  学生夏季発掘調査、研究会、資料調査等報告会②
【第1199回】 10月17日 藤川智之さん(徳島県埋蔵文化財センター 1985年度生)                  「徳島の考古学の昭和・平成・令和」
【第1200回】 10月24日 辰巳和弘さん(元同志社大学歴史資料館 1965年度生)                 「定例研が始まった頃の考古学研究室とその後の辰巳古代学」
【第1201回】 10月31日 廣瀬時習さん(大阪府文化財センター 1988年度生)                   「玉からみた弥生・古墳時代の社会」
【第1201回】 11月7日  卒論発表
              ①山本実慶「円筒棺の歴史的意義―形式学的研究を中心にー」」
              ②前田萌香「恭仁宮の考古学的研究ー土師器からみた遷都の実態ー」
【第1203回】 11月14日 卒論発表③④
【第1204回】 11月21日 芝 康次郎さん(文化庁文化財第2課)                          「(仮題)洞窟遺跡研究の最前線」
【第1205回】 12月5日 修論発表①
【第1206回】 12月12日 修論発表②
【第1207回】 12月19日 修論発表③
【第1208回】 1月9日 佐古和枝さん(関西外国語大学 1975年度生 )                         「遺跡と市民ー妻木晩田遺跡の25年間から学んだこと」
【第1209回】 1月16日 中村俊介さん(朝日新聞 解説員)                             「考古学報道なんて要らない?」


 

 

 

 

 

 

2024年09月12日

2023年の夏期「塚穴古墳群」の第4次発掘調査は9月19日に終了しました

考古学研究室の夏期発掘調査は、塚穴古墳群(京都府木津川市南加茂台・塚穴公園内)の第4次調査は、9月19日をもって終了しました。発掘調査成果については、添付の現地説明会資料をご覧ください。
塚穴古墳群の発掘調査は、来年2月の第5次発掘調査が最後であり、その目的は以下の5点です。
 ① 1号墳羨道の構造確認と、石室・羨道の実測図完成
 ② 1号墳東側の溝(堀切)の有無確認(墳丘規模確認)
 ③ レーザー探査で存在が想定された2号墳の石室確認
 ④ 地形測量図の補足→全体図の完成
 ⑤ 現地説明会に際して参加者全員に石室内に入っていただく


2023年09月20日

近畿地区大学考古学連絡協議会

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2022年度「近畿地区文化財専門職説明会」は対面式とライブ配信のハイブリッド形式で実施しました(同志社大学2023.1.29)。会場には学生29人、社会人27が参加。オンライン参加は47人

合計で103人の参加者を得ました。パネルディスカッションでは対面式らしい活発な意見交換がおこなわれました。

 

 

2023年02月05日

大学院生の廣重知樹さん(博士2回生)が九州考古学会奨励賞を受賞しました。

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2022年11月28・29日に開催された、九州考古学会総会において、文学研究科文化史学専攻(博士後期課程2回生)の廣重知樹さんが「九州考古学会奨励賞」を受賞しました。
 九州考古学会は1930(昭和5)年に創設された、日本の考古学学界では最古級に属する歴史ある学会です。本賞は、機関誌『九州考古学』に投稿された論文のうち、内容が優れ将来も期待される35歳以下の執筆者(会員)に授与されます。
 廣重さんの受賞論文「九州縄文時代前期後半土器群の動態」は、『九州考古学』96号(2021年11月)に投稿されたもので、縄文時代前期後半(約6,000年前)の西日本における縄文土器の広域的編年に関する研究です。これまでこの分野では、地域編年研究が主流でした。しかし今回、意欲的に広域的な編年研究に初めて取り組み、従来不明であった年代的な併行関係を明らかにしたことが評価されました。


★2022年度九州考古学会総会における九州考古学会奨励賞授与式の様子★         
★左:廣重さん 右:宮本一夫会長(九州大学教授)★

2023年02月19日

古代学研究会の例会案内

【古代学研究会4月例会】

日時 :2024 年4月 20 日(土)18 時 00 分~20 時 30 分
会場 :大阪市教育会館(旧アネックスパル法円坂 名称が変更となりました)
      3階1号室(大阪市中央区法円坂1丁目 1-35)
テーマ:「準構造船の出土部材から考える」
発表①:「弥生・古墳時代における準構造船の基礎的研究」
       宮原千波(総合研究大学院大学 博士課程(2024 年度入学予定))
内容:弥生・古墳時代に登場・普及した準構造船は、東アジア木造船舶史に
   おける画期として注目される。これまでに出土した準構造船部材には、
   未だ、その全体像を明らかにする良好な資料が確認されていない。そ
   のため、主に準構造船を模した船形埴輪に着目して、構造の復元など
   が行われてきた。発表では、特に準構造船の出土部材に焦点を当て、
   船体構造および技術についての検討を行う。
発表②:「河内湖周辺地域出土の船関連資料」
       塚本浩司(公益財団法人 大阪府文化財センター)
内容:大阪、特に河内湖周辺は、準構造船など船関連資料が数多く出土する地
   域である。ほとんどが再利用された断片となっているが、古代船の姿を
   探る数少ない手がかりとなる。発表では、弥生時代から古代までの出土
   品から船の規模や規格を推定する。さらに出土遺構や遺跡立地も考慮に
   いれて使用場所や目的について考えてみたい。
司会:林 日佐子
開催方法:事前予約なしで、ご参加頂けます。
参加費(資料代):一般 600 円、学生 400 円
古代学研究会
HP:ttps://kodaigaku.wp.xdomain.jp/
E-mail: kodaigakukenkyukaireikai@yahoo.co.j

2023年10月27日

本学1987年度生・大道和人さんが博士(文化史学)の学位を取得しました

本学1987年度生の大道和人さん(滋賀県教育委員会)が博士(文化史学)の学位を取得されました。そして3月20日の卒業式に際して、植木朝子学長から学位記が授与式されました。博士論文の題名は「日本古代製鉄の考古学的研究-近江から日本列島へ-」です。6世紀代から開始された日本列島内での製鉄について、古代の近江における製鉄遺跡を中心に律令期における日本列島全体での製鉄の生産体制を復元するという内容。今後の古代製鉄研究にとって不可欠な力作と位置づけられます。詳細は5月11日の定例研でご発表いただきます。乞うご期待です!

2023年04月06日

本学1978年度生・門田誠一さん日本考古学協会大賞を受賞

去る5月28日(土)に東海大学湘南キャンパスにて開催された日本考古学協会第89回総会において、本学研究室1978年度生の門田誠一さんが(現.佛教大学名誉教授)、ご著書『魏志倭人伝と東アジア考古学』
(吉川弘文館)により日本考古学協会大賞を受賞されましたのでお知らせします。
ご著書は魏志倭人伝に登場する倭人の習俗と社会を考古学から探ろうとするもので、門田さんの長年の古学研究の真骨頂・集大成ともいえるものです。本学研究室のOBが、こういった大きな賞を受賞されることは大変喜ばしく、我々後輩にとっても大きな刺激になります。門田さん、おめでとうございました!
2023年05月30日

同志社大学考古学研究室開設70周年記念祝賀会6月3日に開催しました!

去る6月3日(土)、本学寒梅館(旧学生会館)の7階レストランにて、同志社大学考古学研究室開設70周年記念祝賀会を開催しました。OB46名、学生17名、合計63名が参加。初代教員酒詰仲男先生のお弟子さん6名も参加。冒頭に1957年度生の白石太一郎先生の考古学研究室開設当時の思い出話の後、1966年度生の松藤和人先生による乾杯のご発声をいただきました。会場では、懐かしい同級生や先輩・後輩の語らいで笑い声が絶えませんでした。途中、歴史資料館主催の考古学研究室替え歌集も披露されて盛り上がりました。学生にとっては、大先輩方の勢いに圧倒された感じでしたが、本学考古学研究室の歴史と伝統を感じ、考える良い機会になったようです。

2023年06月15日

本学2001年度生の清水邦彦さんが博士学位を授与されました

9月23日、本学2001年度生の清水邦彦さん(大阪府茨木市)が、「博士(文化史学)」の学位を授与されました。学位論文の題名は「弥生時代青銅器鋳造技術と生産体制」。青銅器の生産体制をその鋳造技術の復元から探り、弥生時代から古墳時代への社会変化の実情に迫る研究です。コロナで停止していた「同志社ダウン」の着用も復活しました。添付の画像をご覧ください。植木学長から学位記授与の場面です。

2023年09月26日

「森浩一先生ご逝去10年を偲ぶ会」を開催しました

森浩一先生がご逝去(2013.8.6)されて今年で10年。考古学研究室の卒業生や奥様をはじめご親族など関係者約70名が集まり、森先生時代の想い出に浸りました。本学歴史資料館でも森浩一コレクションの整理が進み、それも踏まえ今回は大きな区切りとなります。森浩一先生の在任期間は1965年9月から1999年3月までの33年7ヶ月。その間、約120名の卒業生が考古学・埋蔵文化財の世界に進みました。今回、その半数の方々が集まり、久々の再会や懐かしい話に花が咲きました(会場:リーガロイヤルホテル京都)。

2023年10月11日

2024春の遠足

6月16日(日)は、恒例の秋の遠足でした。今回は、2019年に世界文化遺産に登録された大阪府堺市の百舌鳥古墳群。朝9:00に南海電鉄中百舌鳥駅を出発し、御廟表塚古墳→定の山古墳→ニサンザイ古墳→御廟山古墳→いたすけ古墳→ミサンザイ古墳→七観音古墳→グワンショウ坊古墳→大山古墳→丸保山古墳→永山古墳→田出井山古墳、の行程。この日は晴天で高温。特に11:00から15:00の4時間はずっと30℃。流石に暑かったですが、全員熱中症になることもなく、脱落者もなく、百舌鳥古墳群のほぼすべて22,000歩で無事に踏破しました。今回は大阪府文化財センターの廣瀬時習さん(1988年度生)にもご参加いただき一つ一つの古墳の特徴や歴史的意義、さらには古墳の見方などについても多くのご教示をいただきました。今回は1回生も4名参加。初めての巨大古墳群に圧倒されつつ、先輩方の説明に耳を傾け、考古学の面白さを各自なりに感じたようでした。画像はトップページをご参照ください。

2024年06月21日

塚穴古墳群第5次発掘調査終了しました。

塚穴古墳群の第5次発掘調査、最終発掘調査は2024年2月29日に終了しました。現時点における最終的な発掘調査成果は、以下の通りです。大学が行う学術目的調査としては、それなりの成果を得ることができたと考えます。
 ✷墳形は方形(方墳)であることが確定した。
 ✷規模は墳丘については、南北約20m、東西約23m。
 ✷墳丘の北側と東側を区切る溝(堀切)の幅は約5m、深さ0.8mで、
  ほぼ「L字」状を呈するが、角は隅丸。
 ✷出土土器は7世紀前半(TK217)。
 ✷石室は縦(南北)3.5m、幅(東西)2.3m、高さ2.5m。
 ✷石室は南東隅を除き、12~13世紀にほぼ全面が再利用される。
 ✷2号墳はレーザー測量に符合する場所で石室の側壁を確認。
  石室構造は以前の報告通りおそらく片袖の横穴式石室。
今後は、この秋の刊行に向けて、総括報告書の作成を進めます。
事実報告はもちろん、参加した学生全員に、何らかの形で少しでも
論考編の執筆を進める所存です。

2024年03月06日

福岡巡検2024.9.18-20

 考古学研究室では9月18~20日の2泊3日で、福岡県内の主要遺跡・博物館巡りを実施しました。行程は以下の通りです。  
 【18日】福岡市博物館→元寇防塁(西新・百道)→鴻臚館跡  
 【19日】太宰府天満宮→九州国立博物館→梅ヶ枝餅→レンタサイクルで大宰府史跡群(観世音寺跡・太宰府政庁跡・水城跡)→九州歴史資料館  
 【20日】伊都国歴史博物館→井原1号墳→三雲南小路→平原→一貴山銚子塚古墳→釜塚古墳→牧のうどん本店→新町支石墓群→志摩町歴史資料館→志登支石墓群
 かなりの強行軍と厳しい残暑で学生もバテ気味でしたが、無事故・怪我なし・体調不良なしで、乗り切ることができました。この巡検で、考古学にさらに興味・関心が深まることを期待します。

2024年09月21日

本学1988年度生の廣瀬時習さんが博士学位(文化史学)を取得しました。

本学考古学研究室1988年度生の廣瀬時習さん(現.大阪府文化財センター)が、『玉からみた弥生・古墳時代の社会』で9月28日に学位が授与されました。内容は弥生・古墳時代の社会構造の内容とその変遷について、玉の生産技術、生産体制、流通、使用状況などを通じて分析・復元するものです。

日々の通常業務があるなか、平日業務後の5時以降と休日を使ってのおよそ30年に及ぶ地道な研究の集大成として、この博士学位があります。研究を継続することの大変さと大切さが詰まった博士論文です。

廣瀬さん、本当におめでとうございました。廣瀬さんの博士学位取得は、本学考古学研究室の誇りであり、後輩にとっての憧れと目標になります。どうぞ今後とも、素晴らしい研究の継続を期待します。

2024年09月30日

定例研1,200回記念事業

森浩一先生が始めた木曜定例研究会(通称:定例研)が、2024念10月24日に1,200回目を迎えました。そこで、定例研が始まった当時の考古学研究室を知る1965年度生の辰巳和弘さんに「定例研が始まった頃の考古学研究室とその後の辰巳古代学」という題名でご発表いただきました。久々に辰巳節炸裂。当日は53名(現役の学生と卒業生)の参加者があり大盛況、その後の祝賀会も近くの飲食店を貸切って41名で昔話や現役学生へのエールなどで盛り上がりました。

2024年11月02日