塚穴古墳群第5次発掘調査終了しました。

塚穴古墳群の第5次発掘調査、最終発掘調査は2024年2月29日に終了しました。現時点における最終的な発掘調査成果は、以下の通りです。大学が行う学術目的調査としては、それなりの成果を得ることができたと考えます。
 ✷墳形は方形(方墳)であることが確定した。
 ✷規模は墳丘については、南北約20m、東西約23m。
 ✷墳丘の北側と東側を区切る溝(堀切)の幅は約5m、深さ0.8mで、
  ほぼ「L字」状を呈するが、角は隅丸。
 ✷出土土器は7世紀前半(TK217)。
 ✷石室は縦(南北)3.5m、幅(東西)2.3m、高さ2.5m。
 ✷石室は南東隅を除き、12~13世紀にほぼ全面が再利用される。
 ✷2号墳はレーザー測量に符合する場所で石室の側壁を確認。
  石室構造は以前の報告通りおそらく片袖の横穴式石室。
今後は、この秋の刊行に向けて、総括報告書の作成を進めます。
事実報告はもちろん、参加した学生全員に、何らかの形で少しでも
論考編の執筆を進める所存です。

2024年03月06日