2011年 プロジェクト科目 京都企業の優秀なDNAを探る

 

 

 

 

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5/24(火)に私たちは、京都に本社を置く、巨大グローバル企業、日本電産を訪問しました。

京都の街にそびえ立つ本社ビルに入ると、なんと、最上部の役員会議室にて、ご案内していただきました。

 

 

※役員会議室とは?

常務や社長など、企業のトップの会議に使われる場所で、普段、働いておられる社員ですら、お目にかかれない場所です。そんな場所で、日本電産についてお話を頂きました。

 

●日本電産とは

 

日本電産とは、京都に本社を置き、グループ会社全体では、160社、13万人もの社員を抱える大企業です。

 

ですが、創業は1953年と、まだ若い企業で、創業者である永守重信が自ら経営に携わり、なんと、ニューヨーク証券取引所にも上場している。ちなみに、ここに上場しているのは、日本企業でもわずか18社であり、これは審査が厳しいという理由もありますが、日本電産がいかにグローバル企業であるかを裏付けています。

 

●創業者・永守社長とは

 

では、創業者の永守社長について、紹介しよう。彼は、ビジネスの分野では厳しくコミュニケーションをとる方であり、その一方で、プライベートや懇親会では部下に親しく接するという、二面性を兼ね備えている方なのだという。その手腕は日本全国に反響を呼び、2010年12月1日には、報道ステーションにも出演された。

 

特に、永守社長を中心に今まで行ってきたM&Aとは、時間と技術を、従業員の解雇なしに行い、意識を日本電産の精神に沿って変えていってもらうことを目的にしていて、2010年でのエマソン社の買収では、販路の開拓にも一役買っているのです。

 

 

●NO.1へのこだわり

 

日本電産が理念として最も強調されていたのが、『常にNO.1を目指す』というその姿勢にあります。

 

実際に、iPodや車、冷蔵庫、洗濯機などに搭載される全世界のモーターのうち、HDD媒体に搭載される80%が日本電産のものであり、光ディスク装置用モーターでは、75%、ファンモーター、サーバー、TV、トイレ、家庭用ゲーム機におけるモーターでは、45%が日本電産の製品です。

 

さらに、本社ビルにもこの、NO.1へのこだわりを見ることができます。

たとえば、ビルの高さ。ライバル企業よりも高い構造になっていて、私たちが常にNO.1であるべきであるという姿勢を体現しています。

 

●自社の土俵では様々なニーズに対応

 

車に搭載されているモーターは、車一台につき、50〜150個も搭載していることをご存じだろうか。最近では、高級車で革のシートに長時間座っても、背中に汗をかかないよう、シートの中にも、冷却ファンを入れるメーカーもあり、日本電産ではこうした幅広いニーズに応えるべく、細部にまで気を配っているとのこと。今後、ガソリンや、ハイブリッド、そして、燃料電池を搭載した車など、世の中のEcologyへの流れに乗ることを考えているそうです。

 

●景気に左右されないタフさ

 

日本電産は、日々刻々と変化する、日経の終値に対しても、つられることなく、日本電産の景気は、上昇をし続けています。それを裏付けるのは、今までに、赤字を一度も出したことがない。ということです。さらに、2030年には、売上高をグループ全体で、30兆円を見込み、動くものすべて、まわるものすべてに、日本電産の技術が取り込まれるような、企業を目指しているそうです。

 

拠点についていえば、国内は、九州から信州から、関東まで、モーター基礎技術研究所を設立し、研究開発にあたっており、海外では、シンガポール、ベトナム、インドネシア、フィリピン、タイ、中国、メキシコ、EUに進出をかけ、量産は海外で行う方式をとっています。

 

 

●日本電産が求める人材はこれだ!

 

まず日本電産が求める最低条件として、粘り強さ、熱意、やる気、という3つの条件を兼ね備えていることが、必要条件なのだという。これをもって、初めて、『人材』といえることになります。

 

つまり、すぐに飽きてしまうのではなく、粘り強い活動ができる人を求めている。さらにこの中から、経営の一員となる人材も求めているとのことです。

 

●初心忘れるべからず

 

日本電産では、創業時、4人しかいなかったわが社の創業精神を忘れないため、次の3大精神を掲げている。

 

一つに、『情熱・熱意・執念』であり、出来るまで退かず、熱意を常に保てるようにし、熱意の源泉にいたるまで、見出していること。

 

二つに、『知的ハードワーク』であり、効率や効果だけでなく、自分で、仕事に付加価値を見出せるということ。

 

三つに、『すぐやる、必ずやる、出来るまでやる。』であり、素早い対応に加えて、出来ることはすぐにやる、請けたことは最後までやる。出来そうにないことも必ずやると決めてやる。出来なければ、価値はない、執念でやる。これらをスピードで他社を圧倒するということにある。

 

以上が3大精神であり、

『熱意、スピード、知恵、執念』とまとめることができます。

 

●日本電産の憲法『3Q6S』

 

3Q6S活動とは、日本電産が行っている、人材教育です。

 

Quality Worker,

Quality Company

Quality Product

Seiri(整理)

Seiton(整頓)

Seiso(清掃)

Seiketsu(清潔)

Shitsuke(しつけ)

 

を柱としています。

 

●整理ができない人は

 

例えば、整理整頓ができていない人は、お客様からの電話に対しても、必要な書類をすぐに見つけだすことができない。そして、上司からの頼みごとにも迅速に対応できないので、上司の仕事も進まないということになってしまう。

 

この徹底ぶりは実は、本社にある額縁の絵にも表れている。

なんと、壁に飾る額の高さも、床から何センチなのか定めており、さらに、トイレの清掃も徹底していて洗面台を拭くためのタオルまで用意しているのだという。

 

 

●企業の清潔さは経営そのもの

 

〜社員のトイレ、鼻毛までチェック〜

 

日本電産の考え方として、トイレがきれいな企業というのは、経営がしっかりしている。という興味深い視点がある。というのも、トイレというものは、なかなか目が届きにくいからです。

 

表情、身だしなみ、あいさつ、客へのマナーに気を遣い、寝癖、ひげ、口臭、そして、なんと『鼻毛』にいたるまで、チェックを行っています。

 

また、マナーに関しては、徹底して行い、人にどう見られているかという自覚をもつことを基本にしている。敬礼の角度は3通りの場合に分けて使い分ける。お客様には必ず、上座をすすめ、見送りは出迎えをしっかり行うことを徹底しているのだという。

 

 

●漏れのない指揮系統

 

このように、日々大きくなる日本電産ですが、指揮系統も徹底しています。

トップの指示から、常務レベルで毎日リスク会議をおこない、これらを瞬時にグループ企業に伝えて、全体でベクトルを常に一致するようにしています。

 

●指揮系統にまでコスト削減

 

また、利益『責任』全体をグループ企業で共有することで、コスト削減を徹底しています。

たとえば、保険や、通信部門をグループで遂行すると、メリットがあります。

 

管理システムのグループを統一化したり、標準化して、拠点を集約化するのも、これにあたり、たとえば、営業の拠点を各社同じ土地であれば、その土地1点に集約たりということも行っているそうです。

 

会計についても、必ずトップが支出をチェックし、絶対に放任にはせず、これもまた知力を全員参加で結集させています。

 

また、日本電産では、新卒採用によるプロパー社員と中途採用の社員(月に2回も受け入れている)の間のギャップをなくすことで、これからも、さらなる活力にあふれた組織を目指しています。

 

では。これらを以て、日本電産の紹介とさせていただきます。

 

日本電産のQ&A

Q,人材教育についてお尋ねします。専門分野の教育はどのように行っておられるのですか?

A,技術職については、専門家に一任しているが、今後、グループ全体で共有するためにも、何か我々としてもできる教育を考えている。また社内講師制度による勉強会も開いている。これは、講師になった社員は勉強するという利点を使っている。

 

Q,日本電産は今や巨大なグローバル企業ですが、いかにして、グループ全体をまとめているのですか?

A,まず、社長が現地に出向きます。そして専門部署にある役員が、現地の役員指導を徹底します。さらに、実際に社員が行って、従業員の指導に当たるという手順で行っている。かなりの時間がかかるんですが、特にコスト削減には注力しておこなっています。

 

以上、日本電産にて大変厚くもてなしていただきました。

今回、日本電産訪問にて、ご案内してくださった社員の皆様に厚く御礼申し上げます。