2011年 プロジェクト科目 京都企業の優秀なDNAを探る

 

 

 

 

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6月7日(火)に私たちは、西利を訪問させていただきました。

 

 

○京都と漬物

 昔、漬物屋というのは京都にしかなかった。なぜなら、漬物というのは家で漬けるものと認識されており、わざわざ店でお金を払って買うようなものではなかった。そのような事情があったにもかかわらず、漬物屋を営むことが出来たのは、京都という土地は都であり、天皇や権力者がいて、寺院がたくさんあり、人口も他の土地よりずっと多かったことに由来している。

 

○旬おいしく、やさしく。(社業の目標)

 この目標を追い求めてきたから、西利はある。お客様の目につくところ全てに書いてあり、常に掲げ、約束している。この目標を追い求めたことで出来たものの1つが循環型農業。丹後半島にあじわいの郷工場、リサイクル施設、西利契約農場が出来た。知事からの「農業での活性に協力して頂けませんか」という依頼に社員は大反対したが、「旬おいしく、やさしく。」という目標や環境問題、京都に対する感謝の気持ちなどを考えた結果、その提案を受け入れた。あくまでこれは、目標を追い求めてきた結果生まれたものであって、最初から循環型農業を目指していたわけではない。

 

○エコケース

 20年前、お歳暮の代表商品である千枚漬けどの店の商品も小さな木の樽に入れて売られていた。そんな中、「木の無駄遣い」というエコの視点は早くも取り入れ、エコケースを導入した。導入に際して、社員たちから「本当に売れるのか」という疑問の声が多数寄せられたが、「旬おいしく、やさしく。」を実践して支持されなかったことなどないという義久氏の言葉を受けて実行に移した。結果、売上はぐんと伸びた。