経済競争力が技術開発力に強く依存している現代経済において、日本のIMD国際競争力ランキングでは、日本の長期的な競争力低下が顕著であることが示されており、イノベーションによる新事業が持続的に創出される基盤を構築し、技術やビジネスモデルの革新を通じて、地域経済の活性化を図ることが必要条件となっている。
しかしながら、様々な産業分野での国際的な技術開発競争は激化し続けてきており、科学技術イノベーションを生み出すための困難さは増大し、科学技術開発促進のための公的資金の投入が成果に直接結び付きにくくなっている。そのため、ライフスタイル革新をもたらし、製品の市場価値に結びつく研究開発とは何かを明らかにし、研究開発の市場価値と公共的価値、そしてリスクを含めた社会的価値を評価する手法を開発する必要性が高まっている。そのため、R&Dの事前評価モデルを構築し、評価ポイントの明示化と指標の提示を行う。