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『課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業』(グローバル展開プログラム)
「新たな価値を創造する文化遺産活用の国際共同研究 ユーザー関与度深化、地域作りの視点」

本研究は、JSPS課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業JPJS001 19217881の委託を受けたものです。

【研究期間】 2019年10月~2021年3月
【研究の目的・意義】 本研究では文化遺産の持続的な継承には、これをより効果的に活用して新たな価値を創造することが有効であり、そのために幅広いグローバルなユーザーのエンゲージメントを深めることと文化遺産を軸としたまちづくりを推進することが必要であるととらえる。そのための政策とマネジメントの課題を海外の研究者とともに調査・分析し、議論を通じて考察を深める。

調査国内外の調査手法、調査結果とその分析等を幅広く調べた。

2020年1月
クリエイティブツーリズムに関する調査 回答数:3,000
文化遺産訪問者に関する基礎調査を実施した。

「新たな価値を創造する文化遺産活用の国際共同研究 ワーキングペーパー1」:
A Study of Tourist Orientation by Travel Purpose and Value Source by Travel Type¹(PDFはこちら)

2021年3月
文化遺産来訪意識調査(ヴァーチャルツーリズム調査) 回答数:2,000
文化遺産による観光付加価値を推計するため、京都の文化遺産を訪ねるバーチャルツアー動画を作成し、調査対象者にこれを見てもらい バーチャルツアー参加体験の評価についてウェブ上で 調査を実施した。

○バーチャルツアー動画【一休禅師を訪ねる旅】

○バーチャルツアー動画【源氏を訪ねる旅】

「新たな価値を創造する文化遺産活用の国際共同研究 ワーキングペーパー2」:
ヴァーチャルツアーの文化観光刺激効果の推計(PDFはこちら)
2022年1月
文化遺産来訪意識調査(ヴァーチャルツアーの文化環境影響調査) 回答数:12,000
文化遺産による観光付加価値推計するため2020年度調査を元により文化遺産訪問の意向などの量的・質的情報を得るため 京都の文化遺産を訪ねるバーチャルツアー動画をプロに制作委託し、調査対象者にこれを見てもらいバーチャルツアー参加体験の評価や、観光客の消費志向、ツアーに対する支払い意思についてウェブ上で調査を実施した。

○京想ふ

○ほんまの洛北

動画はこちら(http://honmano-rakuhoku.jp/)

「新たな価値を創造する文化遺産活用の国際共同研究 ワーキングペーパー3」:
文化遺産がもたらず観光価値の推計(PDFはこちら)

2022年
フォーカスグループインタビュー 3回
過去の文化遺産訪問体験、訪問動機、訪問体験の評価、今後の意向などの質的情報を得るため、直接モニター(訪問体験が豊富な人々を抽出)にインタビューする機会を設けた。

研究会 「文化観光の現状と課題に関して」

 2020年12月4日
スピーカー:河島 伸子 先生(同志社大学経済学部教授)
内容:研究構想
民族共生象徴空間ウポポイ(文化遺産)保存から活用について
2021年6月2日
スピーカー:浅田 久太 氏(株式会社浅田屋 代表取締役社長)
内容:PDFはこちら
6月11日
スピーカー:牧野 友衛 氏(前・トリップアドバイザー株式会社代表取締役 )
内容:これからの文化観光について
スピーカー:伏谷 博之 氏(タイムアウト東京代表)
内容:観光新時代と文化観光
12月7日
スピーカー:丸岡 直樹 氏(文化庁文化観光担当)
内容:文化観光推進法が促進する文化観光:現状と課題 について
12月21日
スピーカー:塩谷 英生 氏 (公財)日本交通公社 理事・観光政策研究担当)
内容:歴史文化観光市場の構造とニーズ
~日本の歴史文化観光とその振興施策に関する基礎的研究調査結果から
1月28日
スピーカー:松田 陽 先生(東京大学大学院人文社会系研究科、文化資源学研究室 准教授)
内容:レトロな文化遺産:懐かしさは価値か

国際ワークショップ 「文化遺産とツーリズム」

2021年9月13日
イタリア
開催要項:PDFはこちら

イタリアでは文化観光の再構築が急速に進められている。日本側で行った調査結果などの中間報告も含め、イタリアの共同研究先と研究交流の機会を設けた。
2022年3月7日
イギリス
開催要項:PDFはこちら

イギリスは観光と文化政策との連携が高度に発達している。 その国の視線で、我々のチームの成果の中間報告を見てもらい、議論の機会を設けた。

展覧会文化遺産と地域づくりを推進するための政策課題の分析として、宮城県気仙沼市を調査し、文化遺産の修復・保存・普及活動がまちづくりにどのように役立ているかを発表した。

会  期:
2022年2月22日(火)~3月11日(金)
会  場:
城西大学水田美術館 ギャラリー2
特別協力 :
リアス・アーク美術館
展覧会のご案内|
城西大学 水田美術館|Josai University Mizuta Museum

視察・ヒアリング等文化観光の拠点である下記の地域につき、視察、関係者へのヒアリング等を行った。

◆2020年

1月28日~29日
宮城県石巻市
11月11日~14日
北海道白老町 新たにオープンした民族共生象徴空間ウポポイ
12月22日~23日
福島県双葉郡

◆2021年

1月26日~27日
岩手県陸前高田市、宮城県気仙沼市

◆2022年

2月2日
和歌山県世界遺産センター 熊野古道
2月27日~3月1日
徳島県徳島市、愛媛県西予卯野町

文化観光推進法に基づき認定した拠点計画及び地域計画より2つの事例を調査した。

◆2021年

12月8日~9日
岡山県倉敷市
12月16日~17日
石川県金沢市

DMO、文化遺産を活用したまちづくり、成功している事例について学んだ。

◆2022年

3月2日~3日
愛媛県大洲市、内子町

参加文化遺産、文化政策等について学んだ。

◆2019年

11月21日
日本広告学会デジタルシフト研究委員会
「デジタルエージェンシーの今」
12月13日
国連世界観光機関/ユネスコ
観光と文化をテーマにした国際会議
12月13日
世界文化遺産活性化シンポジウム
12月21日~22日
日本文化政策学会第13回研究大会 「民主主義と文化政策」

◆2020年

1月11日
「文化遺産を活用した創造都市の創造都市の取組」シンポジウム
3~4月
Museums and the Web
6月9日~10日
Advertising Week JAPAC2020
10月5日~30日
Museum Next Disrupt-Innovation Programme for Museum Professionals

◆2021年

2月22日 ~26日
Museum Next Digital Summit
3月23日~26日
The 11th International Conference on Cultural Policy Research
4月18日
京都市東寺 OKINAシルクロード
6月27日~7月1日
Western Economic Association International Virtual 学会
8月12日
東京東京国立近代美術館 隈研吾展
「新しい公共性をつくるための5原則」
9月
舞台芸術の「契約」まつわる連続講座2021
~持続可能な創造環境に向けて
11月17日
Covid-19: Changing Culture?

◆2022年

1月6日
東京 東京国立博物館 ユネスコ無形文化遺産 特別展
「体感!日本の伝統芸能ー歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界ー」
3月13日
京都市山科言綏伯爵邸 源鳳院 【若菜 上】其の四 第三十四帖

シンポジウム文化遺産の活用を軸とした観光推進、まちづくりへという政策に伴う課題とその解決策についての議論と政策提言を行った。

2022月3月29日
「文化遺産の持続的発展ー観光とまちづくりの結びつきから」
参加者:173名
開催案内:PDFはこちら
 

研究成果Springerより英文での書籍刊行に向けて準備中である。