植物遺体の化学性が菌類による分解を律速する

菌類分解の律速要因を明らかにした論文が、土壌生物学の国際誌「European Journal of Soil Biology」に掲載されました。

落葉、落枝、辺材など51植物種72タイプの植物遺体に、カワラタケ標準菌株(Trametes vericolor IFO30340)を接種する、大規模な培養試験を行いました。

植物遺体の化学成分をフーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)などにより詳細に分析することで、菌類による分解がリグニンと窒素によって律速されることを明らかにしました。

Hishinuma T., Azuma J.I., Osono T. & Takeda H. (2017)
Litter quality control of decomposition of leaves, twigs, and sapwood by the white-rot fungus Trametes versicolor. European Journal of Soil Biology 80: 1-8.

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1164556317301048

この研究は、
やんばる菌類多様性プロジェクトで実施しました。

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