地球規模生物多様性概況第4版

地球規模生物多様性概況第4版(Global Biodiversity Outlook 4, GBO4)は、「愛知目標」がどれくらい到達されつつあるのか、その中間評価をまとめた2014年の報告書です。

2010年に愛知県名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、生物多様性に関する2011年以降の新たな世界目標として、20項目にわたる「愛知目標」が採択されました。

GBO4では、各国の国別報告書、生物多様性国家戦略、生物多様性に関する研究データから、愛知目標の達成状況と、今後の達成見込みについての分析が報告されています。

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GBO4を通じて、生物多様性とその保全について学んだ、大学生47名に回答してもらいました。
「国際社会が取り組むべき、もっとも優先順位の高い愛知目標はどれか?」

第1位 目標1(9名、19%)
「意識の向上:生物多様性の価値と、それを保全し持続可能に利用するための行動を人々が認識する。」

第2位 目標19(7名、15%)
「情報と知識の共有:生物多様性に関連する知識、科学技術を改善する。そして広く共有・移転し、適用する。」

まず、生物多様性とは何かを知る。
次に、生物多様性の価値と現状と課題を知る。
そして、生物多様性を保全し、持続的に利用していくにはどんな行動が必要なのかを、一人ひとりが考える。
生物多様性は、先ず隗より始めよ。

第3位以下は、下記のとおりでした。

目標20(6名、13%)
目標8(5名、11%)
目標9・12(各3名、6%)
目標5・10・11・17・18(各2名、4%)
目標6・7・14・15(各1名、2%)
(大和大学政治経済学部経済経営学科1回生、回答3月2日)

GBO4日本語版は、下記URLより無償ダウンロード可能。
http://www.env.go.jp/press/100835.html