カビは南極のコケ層に潜む

南極菌類の生態と分解機能についての論文が、極域生物学の国際誌「Polar Biology」に掲載されました。

大陸性南極のコケ層内部における菌類群集の遷移パターンを明らかにし、それに環境要因が深く関わっていることを実証しました。

Hirose D., Hobara S., Tanabe Y., Uchida M., Kudoh S. & Osono T. (2017)
Abundance, richness, and succession of microfungi in relation to chemical changes in Antarctic moss profiles. Polar Biology 40: 2457-2468.

https://link.springer.com/article/10.1007/s00300-017-2157-5

この研究は、
南極地域観測事業(第51次南極地域観測隊)で実施しました。

論文ではこの南極のデータと
2003年に北極で得たデータとの比較を通じて、両極でみられる菌類の生態の共通点と相違点についても考察しました。

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