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第3国際シンポジウム
  『司法への市民参加:ドイツとEUにおける裁判員制度』
 第3回国際シンポジウムは「司法への市民参加−ドイツとEUにおける裁判員制度」という演題で開催されました。日本では、裁判員制度の導入は約60年ぶりで、国民の本格的な司法参加を定めた制度導入になりますが、ドイツまたヨーロッパにおいてはこのような制度が長い歴史を持っています。特にこれからロースクールに入ってくる学生にとっては、この司法への市民参加というテーマが将来の実務において興味深いものとなりますので、比較法的な観点から議論を行うことが重要です。
 当日は、シンポジウムを2部に分け、第1部ではドイツとEUにおける刑事裁判への市民参加、第2部にはドイツとヨーロッパにおける刑事裁判以外の訴訟への市民参加という形で行いました。具体的に、第1部では、ドイツにおける裁判への市民参加制度、日本の刑事訴訟における裁判員制度導入、ドイツにおける裁判参審員制度、参審員の刑事裁判手続きへの影響力、参審員の立場から見た刑事訴訟における市民参加、裁判官から見た刑事訴訟における市民参加、イギリス・スペインまたフランスにおける裁判員制度の現状という演題で講演が行われました。第2部では、刑事裁判以外の裁判への市民参加について民事・労働・行政裁判などを例にして、ヨーロッパの典型的な国の制度が紹介されました。
 ヨーロッパからは裁判官、少年裁判参審員、大学教授などが講演者として参加し、日本側は法務省からの講演者も参加しました。聴講者も数多く来場し、活発な討論がなされました。
開催日 2005年5月14日(月) 10:00〜17:30
  会場 寒梅館ハーディーホール
  講師 Michael Bohlander 氏 (ダラム大学、元地方裁判所裁判官)
Hanns Prutting 氏 (ケルン大学法学部教授)
Dorothee Weckerling-Wilhelm 氏 (連邦法務省)
Gabriele Zwiehoff 氏 (ハーゲン大学法学部教授、弁護士)
Elke Pfafeenberger 氏 (ドイツ・少年裁判参審員)
Fabian Krapoth 氏 (ボン地方裁判所裁判官)
畑野 隆二 氏 (法務省刑事局総務課裁判員制度啓発推進室企画官)
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