筋線維(骨格筋の細胞)が発揮できる力は、筋線維の長さと速度に依存します。ただし、筋線維が筋全体に対して斜めに配列していることや、筋と骨の間にある腱がバネのように伸び縮みする影響を受けて、運動中の筋線維の収縮動態は非常に複雑です。さまざまな運動を行わせたときの筋線維(筋束)のダイナミックな収縮動態を捉えて発揮筋力との関係を調べ、筋がどのようにして身体運動を生み出しているのかについて研究しています。
主な業績
ヒトの身体には数百もの筋が存在します。筋によって作用は異なり、筋線維長や羽状角、筋線維組成にも差があります。スポーツ選手を対象として、身体の各筋とそれにつながる腱の形状・機能について調べ、スポーツでみられる基本的な動作(走・跳・蹴・投・漕など)のパフォーマンスとの関連について研究しています。
主な業績
研究費
骨格筋は可塑性に富む組織であり、トレーニングによって筋の形状と機能が変化します。ただし、実施するトレーニングの内容によって、得られる効果は異なります。また、筋と骨を結ぶ腱も、トレーニングによって形状や機能が変化します。効率的なトレーニングを実施し、望ましい筋・腱の形状と機能を得るためには、トレーニングによる適応の実態を解明する必要があります。トレーニングによる筋の3次元的な形状変化やトレーニング動作による筋肥大パターンの特徴について研究しています。
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