博士(人間科学)
2003年3月 早稲田大学人間科学部スポーツ科学科 卒業
2005年3月 早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程 修了
2008年3月 早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程 修了
2008年4月から2011年3月まで 早稲田大学スポーツ科学学術院 助手
2011年4月から2013年3月まで 早稲田大学スポーツ科学学術院 助教
2013年4月から2017年3月まで 同志社大学スポーツ健康科学部 助教
2017年4月から 同志社大学スポーツ健康科学部 准教授(現任)
バイオメカニクス(Biomechanics)
トレーニング科学(Training Science)
日本バイオメカニクス学会、日本トレーニング科学会、日本体育・スポーツ・健康学会、日本体力医学会
日本トレーニング科学会 理事(2022年4月~)
日本バイオメカニクス学会 監事(2021年4月~)
体育学研究 編集委員(2021年4月~)
博士後期課程1年(中村研究室所属)
博士後期課程1年(中村研究室所属)
博士前期課程修了生
博士前期課程3年(長期履修)
理学療法士
博士前期課程2年
博士前期課程1年
博士前期課程1年
2019年3月 博士前期課程 修了(上林研究室所属)
学部ゼミ3期生
日本シグマックス株式会社 商品企画開発部
スポーツ・整形外科分野でのサポーターを開発する仕事に就いているので、大学院時代に身につけた筋や骨の知識、身体のバイオメカニクスの見識は開発業務でも活用できていると思います。また、「開発でのアイデア発想」と「大学院での研究」には、「未知のことに対して探求する」という点で近しいものがあると思います。アイデアも研究もなかなか簡単に思いつくようなものではありませんが、その土台作りを大学院で身につけられたと思います。
修士2年時にアイルランドでの学会に参加したことです。英語での発表ということもあり、大変なこともありましたが、海外の研究者に自分の研究を直接見てもらい、議論するという機会は滅多にないことで、非常に貴重な経験だったと思います。
また、幸いなことに同じ研究室の同期や後輩達に恵まれたので、息詰まった際には一緒に体を動かしに行ったり、飲みに行ったりなど、楽しかった思い出の一つです。
私の場合は「バスケで高く跳べるとはどういうことなのか」という事に疑問を持ち、大学院へ進学しました。その疑問に対して全力で応えてくれたのが若原先生です。
少しでも「身体が動くこと」「スポーツでのパフォーマンス向上」に興味があって、それを深めたい、知りたい、研究したい、と思うのであれば、そのチャンスを活かせるのが大学院進学という選択肢であり、若原研究室という選択肢だと思います。ぜひ自分の抱いた疑問や興味を大切にし、自身が今まで行ってきた競技を深め、自分にしかできない研究をしてください。
2020年3月 博士前期課程 修了(上林研究室所属)
学部ゼミ3期生
早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科 博士後期課程
私は博士後期課程(博士前期(修士)課程の先)に在学しているので、当時の経験は直接的に現在に活かされているように感じます。特に、博士前期課程を通じて、物事を批判的に捉えることができるようになったことは大きな財産です。「批判」と聞くとどうも悪いイメージがありますが、物事を深く分析し、(より良くするための)問題点や改善策を見つけることです。これは、(O君が言うように)はっきりとした正解の無い問題を解いていく研究活動において大変重要な素養だと思います。批判的思考は、在学中に毎週参加していた「身体システム勉強会」で特に養われました。勉強会では、身体(運動)に関する神経科学やバイオメカニクス、運動生理学などの多岐に渡る分野の最新論文を読み、その論文の問題点や改善点を日々議論しました。現在(2021年5月)も毎週金曜日にオンラインで開催しているようなので、批判的思考を身に付けたい方は是非参加してみてはどうでしょうか。
やはり博士前期1年時に行った初めての国際学会(アイルランドのダブリン)でしょう。私自身、初めて日本を離れるということもあり意気揚々と現地に向かったのですが、到着して2日目あたりから激しい腹痛に悩まされ、最終日まで満足に身動きがとれませんでした。記憶にある景色のほとんどはホテルの天井です。同期のS君には大変お世話になりました(眠れない夜もあったでしょう)。発表はポスター形式で2分程度の口頭発表もあったのですが、自分の発表の直前まで膝に手をついて床と見つめ合っていたことを覚えています。体調的には大変な学会でしたが、自身の研究(走幅跳選手の体幹・臀部の筋量とパフォーマンスの関係)を英語で発表し、海外の研究者と交流できたのは大変貴重な経験でした(翌年、お陰様で国際学術誌に掲載することができました[Takahashi & Wakahara, 2019, PLOS ONE])。また、私が在学していた時は、研究科からの補助金があり、旅費の大半をカバーすることができました。現在も補助金があるなら、在学中に行かない手はないでしょう。行かれる際は日本の水を持参することをオススメします。
勉強は教科書を読んで覚える活動であるなら、研究は教科書を作る活動です(出版社的な意味ではなく)。誰かがこのように言っていたのを真に受けて大学院に進学しました。大学院に通っていると、「勉強がんばってるなあ」とか「そんなに勉強したい?」という風に親戚や友達によく言われますが、実際にやっているのは研究です。授業で学び、必死に暗記していた知識を作る側の人間です。またその活動は、どんなに些細なことでも未だかつて誰もやったことがない世界で初めてのものです。私は、勉強があまり好み(得意?)ではないですが、研究活動の創造的でフロンティア的な(中二的な)部分に魅力を感じています。レゴ作品を見るのは退屈だけどオリジナルな何かを作るのは好き、まだ行ったことのない土地に行くと興奮する、そういう感覚です。まだ人類が知らないことを一緒に発見しましょう。
2020年3月 博士前期課程 修了(北條研究室所属)
学部ゼミ4期生
富士フイルムヘルスケアシステムズ株式会社 営業統括本部
高校(あるいは大学)までは学び方の順序が,目次やカリキュラムという形であらかじめ示されています.
一方,社会人は,その都度発生した想定外なことに対し,自分から興味・疑問を持つことが大切であり,そうでなければ学ぶ機会はみるみる失われてしまいます.
私自身,“はっきりとした正解がないもの”に対し,問題点を発見・解決する大学院での研究活動を通して,社会人としての学ぶ姿勢を持つことができたと感じています.
同じ志を持った研究室のメンバー同士で過ごした時間はかけがえのないものでした.
自由活発な議論はもちろん,公私ともに支えてもらい,とても充実した研究生活を送ることができました.
ヒトの身体はとても面白いです.
「なぜヒトはこんな身体の構造をしているのか?」
「なぜあの選手はあんなに力が強いのか?」
「あのトレーニング,本当に効果があるのか?」
動くことの元は筋肉を収縮させることですが,そのメカニズムは非常に複雑です.
この複雑さこそ,この領域の研究の深さと面白さであり,“ヒトが動くこと”の科学的アプローチは尽きません.
自身の体験でも,スポーツ観戦のときでも構いません.
素朴な疑問でもいいので,疑問を持ち続けることが重要だと考えます.
若原先生は,学生の“学ぶ姿勢”を一番に考えてくださります.
問題意識と問題解決への志を持つことが大切です.
人体の構造・機能やそのトレーニング変化に興味のある方は,若原研究室の門を叩いてはいかがでしょうか.