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著書

『欧州の教育・雇用制度と若者のキャリア形成 :国境を越えた人材流動化と国際化への指針』白桃書房(2019)
藤本昌代・山内麻理・野田文香編著(その他の執筆者 ヤング吉原麻里子・松村菜摘

☆2020年度 一般社団法人 大学教育学会 JACUEセレクション2020に選出
         
<内容>
 日本における社会科学における欧州についての研究は、格差や文化的アプローチからなされた多くの蓄積がある。たとえばフランスの教育学、教育社会学では低学歴層(移民も含む)と高学歴層の格差や教育制度の変遷について多くの研究がなされている。またマクロデータで英独仏と他の欧米諸国との格差や失業率の比較を行っているものも経済学の中で中心的な位置を占めている。しかし、高等教育の制度、特に学位、資格の付与、そしてそれらを受けた人々のその後のキャリア、産業界との関係、就業観に関する研究は非常に少ない。キャリア研究に関してはアメリカを中心としたものが多く、日本には欧州の情報があまり伝わってこない。これらの点に鑑み、本書では、各著者が経済学、政治学、社会学(教育、メディア、労働)の立場からドイツ、スイス、フランスでの調査(イギリスもデータ比較において含まれる)および収集した情報をもとに、現代ヨーロッパにおける教育制度、雇用制度および高等教育を受けた若者のキャリア, そしてそこに横たわる問題を示している。


『産業集積地の継続と革新−京都伏見酒造業への社会学的接近−』文眞堂(2010)
藤本昌代・河口充勇著

☆2010年度 商工総合研究所 中小企業研究奨励賞 経済部門 準賞受賞

<内容>
日本を代表する酒造地・京都伏見。そこには少資源という弱みを強みに変えてきた歴史がある。人々の常識にとらわれない大胆さと伝統を守り続ける力はどのように形成されてきたのか。長期にわたるフィールドワークによりそのメカニズムを解き明かす。


『専門職の転職構造 −組織準拠性と移動 −』文眞堂(2005)
☆ 2006年度組織学会 高宮賞(著書部門)受賞
☆ 2006年度日本労務学会 学術賞(著書部門) 受賞

<内容>
資格ブームの現代、組織が変わっても通用する知識・技能をもつ専門職は、自由に転職できる印象をもたれているが、果たして日本の専門職は頻繁に転職しているのだろうか?本書は3つの組織を比較して、専門職の流動性と専門分野から見た自己評価、所属組織の社会的評価の関係性に着目し、専門職の転職に影響を及ぼす要因の解明を行っている。



藤本昌代研究室

〒602-8580
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同志社大学 社会学部 社会学科 渓水館 314号室