第10章 それぞれの解 f(x)




恐ろしく長い9章のわりに、この章はえらく短い。
波動方程式の右辺であったf(x)についてである。
(元の式。)

が、 9章と同様

という式に変換することができる。
は「ガンマ」と読む。英語ではgammaと書く。

この場合、となるわけだが、さてとは何者であろうか?
について考えてみると、1周期が2πであるので
が1周期をあらわし、
として、波長をあらわすことができる。(波長って!?という方は 2章をどうぞ)
これまた 9章と同じように変形していくと
    つまり、は波数についてあらわしていたのだった。




さて、 9章で出てきた
を考慮に入れると
のような式になる。
βやγにそれぞれ代入すると
という形になる。これを速さについて解くと
という形になり、性質上マイナスはありえないので
という形になる。つまり、速さは角周波数と波数によって導き出すことができる。


問題 : 上にも出てきただが、これを波長λと周期Tを用いてあらわすとどうなるか?
T- c   c--T  cT
ヒント:波長 c だけ進むのに周期 T かかると思って速さを求めてみるとわかる