IPEの果樹園2012

今週のReview

4/9-14

 

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貿易と環境規制 ・・・BRICSとは何か?  ・・・中国の変化 ・・・北朝鮮ミサイル ・・・アメリカの景気回復 ・・・ミャンマーの変革 ・・・世銀総裁指名 ・・・日本の変革 ・・・韓国の自殺率 ・・・ユーロ圏を解体すべきか?  ・・・経済学をどう教えるか?

 [長いReview]

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主要な出典 Bloomberg, China Daily, FP: Foreign Policy, FT: Financial Times, Global Times (China), The Guardian, LAT: Los Angeles Times, NYT: New York Times, Project Syndicate, SPIEGEL, VOX, WP: Washington Post, WSJ: Wall Street Journal Asia, Yale Global そして、The Economist (London)


l  貿易と環境規制

Project Syndicate Mar. 29, 2012

Sky-High Protectionism?

Jean Pisani-Ferry

EUが,CO2排出コントロールに,EU内の空港を理発着するすべての航空機,および,EUを通過するすべての航空機も含める,と決めたことは,主要貿易相手国との間で激しい論争を巻き起こしている.すべての航空機は排出権を購入しなければならないからだ.

中国とアメリカはこれに憤慨した.特に中国は,EUから購入予定であったエアバスの発注を延期した.エアバス社やすべての航空業者は,ヨーロッパの指導者たちに行動を促している.

この論争は,環境と貿易をめぐる最初の本格的な争いになる.しかし,EUは世界のCO2排出量のわずか12%を占めるだけである.アメリカは行動せず,中国など新興諸国が削減計画を嫌っているのに,なぜEUが世界のCO2規制を指導するのか.不思議な感じがするだろう.

EUにとって,この規制はEU内の政治において加盟国を規制する手段となる.また,低炭素技術の開発において,EUに比較優位を形成することも目指している.

EUから見れば,この規制には差別的な要素は何もない.すべての航空機が同じ方法で処理される.逆に,もしそうしなければ,ヨーロッパの航空会社は不利になる.

反対する意見は,この規制がEUの外の航空会社にも(一方的にEUが)負担を求めている点に不満がある.それ以上に,航空市場に歪みをもたらすことも重要だ.人々はEUを避けて移動する.あるいは,EUを出て,その先へ乗り継ぐ.

また,発展途上諸国は,そもそも,温暖化ガスの排出が過去に蓄積されたことが問題であるから,開発諸国と同じ排出削減義務を負うことに不満がある.これは交渉により解決できるだろう.

本当に重要な論争は,EUの貿易相手国がこのCO2排出規制について,保護主義の新しい手段である,という疑いを持っていることだ.その疑いは正しいだろう.しかし同時に,単独で国内企業に規制を行えば国際競争が不利になり,企業と雇用がEU外に流出することも事実である.

ヨーロッパに保護主義であるという批判を続けることにはリスクがある.政治的に見て,ヨーロッパ市民には,自由貿易よりも環境保護を選択する方が多いからだ.

論争が公正な秩序を導くよう配慮しなければならない.たとえば,EU内だけの規制が強化されれば,CO2排出企業は規制のない発展途上諸国へ生産をアウトソーシングするだけで厳しい基準をクリアできる.それは世界のCO2排出量を何も減らさない.

貿易と環境の論争はグローバル化する経済にとって基本的に避けられないものだ.ヨーロッパの航空規制はそれを具体的な,合理的な方法で解決する機会である.このチャンスをつかむべきだ.


l  BRICSとは何か?

(China Daily) 2012-03-29

A bigger role for BRICS

(China Daily) 2012-03-29

Solidarity of BRICS

BRICSはますます世界経済の運転席を占めるようになっている.BRICSがまとまって行動すれば,グローバル・ガバナンスに公平さを実現できる.欧米の軍事介入がシリアに破滅的な影響をもたらす事態は,BRICSがアナン元国連事務総長の仲介を支持することで回避された.

BRICSサミットは,グローバル金融システム,政府・民間の債務問題,失業,石油価格,など,世界経済が回復に向かう上で解決するべき問題が現れた決定的な時期に開催された.気候変動も,食糧・エネルギー安全保障も重大な課題である.

胡錦濤主席は,BRICSの協調を通じて,中国がこうした問題を解決する姿勢を明確にした.

YaleGlobal, 2 April 2012

BRICS Alliance Looking for Cement

Ashok Malik

2003年にGoldman Sachsがレポートを書いて以来,BRICsは新興市場を代表し,2011年に,政治的な配慮で南アフリカをSとして追加した.この緩やかにまとめたグループは,貿易でも,安全保障でも,政治でもなく,投資機会についての期待によって誕生したのだ.だから,最近のニューデリーにおけるBRICSサミットが不平のつぶやきでしかなかったのは当然だ.・・・BRICS銀行,・・・IMFで発言権を増す,・・・イランやシリアなど,国際問題で統一を示す,など.

しかし,BRICSはグローバル化の現状を強く肯定している.そして各国は,BRICS内部よりもアメリカとの関係を重視している.その意味で,BRICSはアメリカとのパートナーという地位をヨーロッパと競うものである.また,彼らの共通の関心は,急速に成長する中国の野心に対する警戒だ.

ニューデリーにおけるBRICSサミットの輝きは,胡錦濤のインド訪問に対して,中国とインドに関わるチベット問題が無視されていることに抗議する焼身自殺で影を帯びた.BRICSという概念の魅力とは,そもそも現実ではなく,見せかけのものである.Brazil, Russia, India, China and South Africaの間には公式の同盟関係などなく,単なる座談会だ.

確かにサミットでは,インフレを輸出する開発諸国への共通の不満があり,世界銀行をまねたBRICS銀行が提唱された.5か国の指導者たちは,アメリカドルではなく,自分たちの通貨で貿易することを約束した.しかし,BRICS内の相互貿易額は,2011年,2300億ドルであり,そのうち740億ドル,約3分の1はインド・中国間の貿易だ.ほぼ同額がブラジル・中国間の貿易であり,ロシア・中国間が600億ドルある.この三つを除けば,あとは無いに等しい.(つまり,中国貿易圏である.)

BRICSIMFの発言力を強めたいと考えるし,特にインドや中国は石油ショックを心配しているから,イランとの紛争を回避するように求めている.しかし,ロシアが大国意識からシリア・アサド政権への人道支援をBRICSに求めるとき,他の諸国が賛成するわけではない.

結局,その言葉とは別に,BRICS各国は,相互の関係よりも,アメリカとの関係を重視しているのだ.彼らはアメリカが指導する現在の国際システムに非常に満足しており,アメリカが守る安全保障を支える,アメリカの経済的・技術的な優位をも歓迎している.

BRICS内部の不安と相互不信は,BRICS銀行についても明らかだ.中国の経済的な重要性を考慮すれば,BRICS銀行は中国の利益を守るだろう.IMF・世銀がアメリカの利益を守り,アジア開発銀行が日本の利益を守るのと同じように.インド政府やロシア政府は,そのような銀行に自分たちの資金を任せたくない.

BRICSは,戦争や,政治的共通性や,経済的シナジー効果によってできたのではない,人工物である.1990年代には,冷戦思考を引き継いだロシア外交が,アメリカのヘゲモニーに対するバランスとして中国やインドとの連携を考えた.しかし,21世紀の外交がますますイデオロギーよりも経済によって決まるようになれば,ロシアが指導するのは不適当だ.そんなとき,2001年のGoldman Sachsによるレポートが出た.それは1兆ドルを超えるGDPを持つ新興市場が現れたことに注目した投資家たちの期待を表していた.外交的にも,ロシア・インド・中国をブラジルに拡大する考えはあった.その後,南アフリカは自分たちを加えるようにロビー活動をして,アフリカの国が欠けているという感覚を利用して,シンボリックな名称への追加に成功した.

インド政府はこれをバンドン会議・非同盟諸国運動の手軽な代替物と見ているのか? BRICSは新興市場を代表する経済なのか? ヨーロッパがアメリカのシェール・ガスに向かって石油価格は暴落するかもしれないのに,ロシアは参加していられるか? ナイジェリアではなく,なぜ南アフリカがアフリカの代表か? アジア通貨危機後に苦しんでいたから外されただけのインドネシアをどうするか?

インドと中国は互いを牽制して,さまざまな省略語の国際機関を設け,あるいは,参加している.何が本当に重要なのか,わからない.IBSA, SAARC, SCO, ASEAN+3, ASEAN+6, EAS, BASIC.その目的は様々であり,動機には限界がある.

BRICSは非西側であるが,成長や開発,近代化を支持しており,反西側ではない.明らかにアメリカとの同盟関係をめぐって,脆弱なヨーロッパの地位を脅かしている.アメリカよりも,ヨーロッパ諸国の首都が,彼らの背中にBRICSが迫っていることを心配している.そして,BRICSの中では,巨大化する中国への懸念がある.

FP Tuesday, April 3, 2012

Brazil wants some Security Council love. But it won't get it (yet).

Posted By Ian Bremmer

By Joao Augusto de Castro Neves


l  中国の変化

FP MARCH 29, 2012

The Revenge of Wen Jiabao

BY JOHN GARNAUT

FT April 3, 2012

Two cheers for China’s rebalancing

By Martin Wolf

中国の対外不均衡は調整を進めている.これは良いニュースだ.しかし,それは国内の不均衡を拡大している.これは悪いニュースだ.

中国の国際収支はジェットコースターであった.2003年から2007年,経常収支黒字はGDP2.8%から10.1%に増大した.その後,黒字は急速に減少し,2009年に2.9%まで減った.GDPに対する輸出入額の比率も爆発し,その後,縮小した.

正統的な経済理論は,経済主体が貯蓄と投資とを自発的に選択した結果として,内外の不均衡を説明する.中国のような黒字国の貯蓄は,赤字国が輸入して使う.しかし,こうした理論は,この30年間の国際金融に起きた危機を反映していない.アメリカは特に,資本流入を懸命に利用しなかった.財政赤字と住宅建設に費やした.巨額の対外赤字は国内需要を奪うけれど,アメリカ経済が好調な時期には問題にならなかった.今は違う.

他方,中国の大幅な黒字累積は問題だった.それは中国政府が外国為替市場に介入し,膨大な外貨準備を累積したこと,また,介入の結果を不胎化したことによるものだ.外貨準備は,2001n1月の1700億ドルから,昨年末には32000億ドルに増大した.これらすべては重商主義的な政策である.

投資ブームによって高い成長を続けるために,中国は消費を抑圧し,貯蓄を奨励してきた.2000年から2007年にかけて,中国の消費はGDP46%から36%に低下している.それは対外黒字の減少とともに解消されたのか? 現実には,公的部門と民間部門を合わせた国内消費が, GDP62%から49%へと減少した.中国の国内貯蓄は38%から51%にまで増大し,それは低金利の外国債券に投資され,国民一人当たり,女性も子供も含めて2300ドルになる.

中国の対外黒字が急速に減少したことを,われわれは歓迎すればよいのか?  そうでもない.

第一に,中国の経常黒字がGDP比率を低下させたとしても,それはその他の世界がGDP比で黒字を増やすことにならない.なぜなら,中国のGDPが人民元の増価によりドル建で急速に増大し続けたからだ.中国の黒字が,他の国のGDPと比べて減少しなければならない.

第二に,対外不均衡の調整が,GDP比で一層多くの投資を国内で行うことにより実現している.2007年以来,固定投資の実質額はGDPの成長率を超える率で増大してきた.つまり,中国は対外不均衡を調整する過程で,もう一つの不均衡である,国内の過剰投資を拡大しているのだ.

もし中国が成長率を少し抑えながら(7%強),しかも対外不均衡と国内不均衡を縮小するとしたら,言い換えれば,経常収支の黒字や過剰な国内投資を減らすとしたら,それだけ国内消費を増やさなければならない.たとえば,国内投資は(年7%ではなく)年4.6%で,国内消費は年9%で増大する.これは(投資から消費への)驚異的な逆転である.家計に対する分配を革命的に増大させること,金融システムの包括的な改革,企業のガバナンスや,中国の権力構造を大幅に変えることを求めるだろう.そして,改革が投資を減らすだけで,十分な消費を刺激できないとき,中国経済は極端なハード・ランディングに直面する.

中国経済の成長が続くとして,それが何をもたらすのか.誰にもわからない.

guardian.co.uk, Wednesday 4 April 2012

China's death row: Wu Ying doesn't deserve to die

Lijia Zhang

中国における公開処刑が,金融犯罪にも適用されるとき,国民が大きな不安を感じることに注意しなければならない.

31歳のWu Yingはその成功物語で有名になった.農民から美容院の経営者,そしてBense Holding Groupで財を築いた.しかし,違法に資金を集めたという理由で死刑が確定した.

guardian.co.uk, Thursday 5 April 2012

China is deeply flawed. Its dominance is not inevitable

Jonathan Fenby

革命第一世代の息子たち「太子党(princelings)」や「上海閥」に属し,人民解放軍からも支持されている.しかし,その政策の指向は何もわからない.

胡錦濤主席は儒教精神を奨励したが,今のエリートたちは自転車ではなくBMWに乗っている.物質主義と共産党内部の闘争が支配する中国の政治システムが,不均衡を拡大し続ける中国経済の今後の運営を担う.歴史上かつてない生活の改善をもたらしたことは,共産党の指導体制に十分な強さを与えているが,たとえソ連のように崩壊しないとしても,人々の願いをかなえることは非常に難しくなる.


l  北朝鮮ミサイル

FP MARCH 29, 2012

The Land of Lesser Evils

BY JOHN DELURY AND CHUNG-IN MOON

北朝鮮の硬直的な姿勢は,すべて,彼らの国内政治を反映したものだ.オバマ政権がそれを理由に交渉を拒むことはない.

WSJ April 4, 2012

Shoot It Down

By MICHAEL AUSLIN

このミサイル発射は以前と違い,沖縄など,日本の島や米軍基地を危険にさらす.また,東南アジア諸国の領海に及ぶものだ.

アメリカは日韓と協力してミサイルを撃ち落せ.それは戦争を招くことが無い.将来のエスカレーションを断つべきだ.

LAT April 4, 2012

A real-life 'Hunger Games'

By Blaine Harden


l  ゲーティッド・シティ

NYT March 29, 2012

The Gated Community Mentality

By RICH BENJAMIN

2007年から2009年にかけて,私は27000マイルを旅して,調査のためにこの国の白人が支配的なゲーティッド・コミュニティに住んだ.私は黒人としてコミュニティーを楽しむために家を借りた.そして若者として,住民たちにインタビューし,その生活を観察した.

彼らの塹壕心理は明白だった.犯罪に関する恐怖が,現実離れして強くあった.彼らは同じような心情を持つ人々を呼び寄せ,悪循環を形成した.部外者に対する防衛意識は高められた.まるで,ロシア人形のマトリョーシカのように.

法律は,無謀な自警団を禁止できない.ゲーティッド・コミュニティの人々は,安全を求めてすべてを私物化する.警察も,学校も,道路も,公園も.そして,若い,有色人種の,貧しい者に対する,このような悲劇が繰り返される.


l  アメリカの景気回復

Project Syndicate Mar. 29, 2012

The Shadow of Depression

J. Bradford DeLong

この1世紀で,永続する失業に示されるような,深刻で長期に及ぶ不況に工業世界が苦しんだことは4回あった.1930年代のアメリカ,1930年代の西欧,1980年代の西欧,1990年代の日本,である.1980年代の西欧と1990年代の日本が,将来に暗い影を投げている.

どちらの場合も,不況前の成長傾向に戻るのに,数十年を要した(あるいは,まだ途中にある).もちろん,ヨーロッパが戦争にならなかった場合,あるいは,アメリカが第二次世界大戦の需要を欠いた場合,どうなっていたかはわからない.

今日の問題から見て最も重要なことは,投資のための積極的な見通しが無かったことだ.今,工業諸国では高齢化が進み,政府はますます大きな社会福祉を約束し,長期的な財政再建の計画もない.従って,物価水準が下がるということはないだろう.債券価格はそれを反映する.

しかし,他方で,アメリカや日本やドイツの政府債券に資本が流入しているのは,こうしたファンダメンタルズによるのではなく,各国政府が需要水準の管理という責任を放棄したことへの不安である.

FT March 30, 2012

America’s dream unravels

By Edward Luce

FT April 2, 2012

Only the rich are benefiting from America’s recovery

Robert Reich

高級品を扱うお店は笑顔を絶やさない.高級レストラン,高級自動車販売店,旅行代理店,金融顧問,個人大型車,など.彼らにとっては不況が終わった.回復過程はエンジン全開だ.

他方,年3%の経済成長を実現するというものの,その利益のほとんどは所得の上位10%が得ており,最上位の1%が大部分を占める.逆に,下位90%のほとんどは所得水準を下げているのだ.また,彼らへの雇用主からの給付は減り続けている.

もしあなたが所得上位10%に入っているなら,あなたの貯蓄の多くは株式市場にあるだろう.そして株式市場はこの2年間で大きく回復している.金融資産の90%は上位10%が所有し,彼らは13000億ドル豊かになった.また38%は最上位の1%が所有し,5548億ドルの利益を得ている.

もしあなたが90%に属するなら,あなたの資産は株式ではなく,最大の価値はその住宅であろう.それが大きな問題なのだ.住宅価格は2006年のピークから3分の1に下がって,まだ下げ続けている.あなたの資産は大幅に危機前よりも減っているのだ.

これが,アメリカ史上,最も偏った景気回復の姿である.

大恐慌からの回復は,利益がもっと広く分配されていた.1933年から34年,下位90%の平均所得は8.8%上昇した.しかし,最近の景気回復はますます偏っている.クリントン時代,成長の45%を上位1%が得た.ブッシュ時代には65%を得た.オバマの景気回復は,今までのところ,最上位1%93%の利益を占めている.

しかし,ワシントンではこれが話題にならない.オバマ政権は,民主党や中間派の支持者が90%に入るのだから.また共和党は,自分たちの政策が不平等と結びつかないことを常に願っているから.そして,選挙を意識しないバーナンキは率直にこれを認めるが,失業を減らすためには成長を加速する必要がある,としか言わない.

それは重要な点に触れていない.これほど不平等な,偏った回復では,アメリカ人の大多数は,アメリカ人の労働者が生産する商品を購入できない,という点だ.上位10%の支出だけで経済のギア・チェンジはできない.

BLOOMBERG Apr 2, 2012

Five Years After Crisis, No Normal Recovery

By Carmen M. Reinhart and Kenneth S. Rogoff

WSJ April 2, 2012

The Worst Economic Recovery in History

By EDWARD P. LAZEAR


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