IPEの果樹園2005

今週のReview

7/18-7/23

IPEの種

*****************************

世界の英字紙HPからコラムを要約もしくは紹介します.著作権は,それぞれ,元の著作権に従います.

******************************

ただしFT:Financial Times, NYT:New York Times, WP:Washington Post, LAT:Los Angeles Times, BG:Boston Globe, IHT:International Herald Tribune, JT:Japan Times, CSM:Christian Science Monitor


FT July 7 2005

“What follows from the outrage” By Andrew Dorman

“Philip Stephens: No quick fixes in this struggle” By Philip Stephens

Lex: Terrorism

NYT July 7, 2005

“Markets Recover From Early Sell-Off” By JONATHAN FUERBRINGER

“G-8 Meeting Continues as Blair Departs” By RICHARD W. STEVENSON

Asia Times Online, Jul 8, 2005

“UK knew it was coming” By B Raman

(コメント) 9・11と比べて大きく違うのは,予想されていたテロがついにロンドンを襲った,という論調です.テロについての分析も冷静です.爆弾テロの目的は政治的なものです.それゆえ,その日時や対象,手段は政治的な効果を最大にするよう考えた末に選択されたはずです.しかし,ソフト・ターゲットへの攻撃を完全に予防することは難しいだろう,と認めています.

G8サミットの開催日,オリンピック委員会による決定の翌朝,というタイミングは,彼らにとって最高の演出です.確かに,G8によってテロ対策要員がスコットランドに分散したのではないか? という疑問を指摘しています.もしそうであれば,国際会議はますます要塞堅固な隔離された施設や離島,砂漠の真ん中,あるいは凍土の果てで行わなければなりません.

あるいは,テロに関する情報だけでなく,国際的なテロ対策要員を世界中でプールしておくべきでしょうか?

市場の反応も冷静でした.

FT July 8 2005

“Blair contrasts attacks with G8 pledge” By James Blitz, Alan Beattie and Fiona Harvey in Gleneagles

“James Blitz: Blair’s reactions could extend his tenure” By James Blitz

“The west’s role in Islams’s war of ideas” By David Gardner

“Christopher Caldwell: Londoners fight a mental battle” By Christopher Caldwell

Keeping markets open in an open society

July 8 (Bloomberg)

“Fed Can Deal With Any Fallout From London Bombs” John M. Berry

(コメント) ブッシュとブレアの政治的センスの違いに感心します.ブッシュは新しい十字軍や右派の悪魔の喩えを多用して,文明と野蛮との宗教戦争や憎しみを増幅し,アメリカ国民の報復戦争として演出しました.他方,ブレアは世界の文明化作用を支持し,進歩的・民主的な政治家が,ナショナリズムや民族対立に抗して,グローバリゼーションの進歩的擁護者になれることを示そうとしました.

個人的なテロによっては資本主義システムを滅ぼすことはできないでしょう.もし宗教的な反近代主義がそれを望むとしても.しかし彼らがエンジニアとなって,情報や金融,輸送システムに不安と不信の伝染性ウイルスをばら撒くことに成功するなら,地下鉄爆破よりもはるかに深刻な影響を与えると思います.

BG July 8, 2005

London terror

“A bloody reminder of 9/11” By Scot Lehigh

“A look in the mirror for America” By Derrick Z. Jackson

The Guardian, Friday July 8, 2005

“The price of occupation” Tariq Ali

“The struggle against terrorism cannot be won by military means” Robin Cook

IHT FRIDAY, JULY 8, 2005

“This too will not get us down” Tim Sebastian

LAT July 8, 2005

For Britain, It's 7/7

“London, Bloody but Unbowed” By Niall Ferguson

NYT July 8, 2005

London Under Attack

Fighting Terrorism at Gleneagles

“If It's a Muslim Problem, It Needs a Muslim Solution” By THOMAS L. FRIEDMAN

WP Friday, July 8, 2005

Murder in London

NYT July 9, 2005

The Terrorist's Rationale

“When Fear Stalks, Tune Out” By JOHN TIERNEY

The Observer, Sunday July 10, 2005

“Terror mustn't kill argument” Andrew Rawnsley

“Face up to the truth” Nick Cohen

(コメント) さまざまな報道に,ニュー・ヨークとアメリカの脆さ,危うさのようなものと比べて,ロンドン市民たちのたくましさを感じます.どれほど空爆されても勝利を準備し,苦境にあっても情報操作を拒み,兵糧攻めに対する配給制を実施してもそれを社会主義と誤解するようなことはなかった・・・! そして,個人主義と自由な社会の理想を譲ることなく,抽象的な市場メカニズムではなく,社会的な統合が重要であることを知っている.

他方,これほど無残な結果を計画し,喜ぶような犯人たちとは何者なのか? 彼らの個人的な動機は何か? この事件の社会的な背景を解明できるか? テロリストたちの人間の側面を知りたい,と私は思います.

批判派は繰り返されるテロに異なった意味を与えています.なぜブッシュはテロリストを非難する同じ言葉で,モスクを包囲して無辜の民を殺害するようなテロリスト狩りを告発する人々を無視し,その戦争を止めようとはしないのか? もちろんブッシュ氏はテロリストでも金正日でもないでしょう.その政治システムが異なっているから.

FT July 11 2005

Philip Stephens: The need to end terror in Iraq

By Philip Stephens

Asia Times Online, Jul 12, 2005

“Blowback” By Pepe Escobar

FT July 12 2005

“Martin Wolf: Enemies of freedom underestimate us” By Martin Wolf

“One city containing all the world” By Ken Livingstone

BG July 12, 2005

“Ordinary vitality” By James Carroll

CSM July 13, 2005 edition

“From New York to London, we're all in this together” By John Hughes

FT July 13 2005

“The UK foment of Islam’s radical fringe” By Stephen Fidler, Jimmy Burns and Roula Khalaf

“Engage Muslim support or lose the war on terror” By Anatol Lieven

“Quentin Peel: Rootless bombers and faceless cause” By Quentin Peel

The Guardian, Wednesday July 13, 2005

“After the aftershock” Jonathan Freedland

Challenge to civic society

LAT July 13, 2005

“Go on the offensive against terror” By John Yoo

(コメント) イラクを占領するアメリカ軍とは違い(あるいはバブル後の日本とも違い),イギリス社会は直ちに内省を開始し,その社会政治システムについて考察したことを,自分たちの考えで具体的に改善しようと動き出す姿勢に私は感心します.

イギリス市民が本当に自爆テロに加わったのか? 彼らがもっともショックを受けた事実は犯人たちの出自です.もし納得いく解釈があるとしたら,それはイギリスのある新聞が伝えたような,テロの首謀者による「邪悪な」陰謀,実行犯たちへの裏切りではなかったでしょうか? 首謀者は爆弾テロの真実を伝えず,彼らは単に輸送を手伝っていただけかもしれません.そして口封じと政治的効果を高めるために,自爆させられたのです.

もしそうであれば,テロが個人的な政治的信念ではなく,明確な犯罪行為であることを示している,と思います.その社会が他の発言手段を与えている場合には.

FT July 14 2005

“Philip Stephens: The only option is to intervene” By Philip Stephens

The chilling challenge of home-grown jihadis

IHT FRIDAY, JULY 15, 2005

“The time bombs in France's suburbs” Catherine Field

LAT July 14, 2005

“Then and now, evil always wants more” Max Boot

WP Thursday, July 14, 2005

“The True War: Within, and for, Islam” By Jim Hoagland

Asia Times Online, Jul 15, 2005

“War comes to the heart of Europe” By Pepe Escobar

(コメント) イギリス中部の「人種暴動」を調査に行った際も,人種隔離や若者たちの不満,蔓延する暴力行為は議論されていました.

ヨーロッパ大陸の政治的混乱や,アイルランドの征服と政治テロの歴史,国論の分裂,帝国建設とその解体に関わった経験,現在も国際政治に占める重要な地位と存在感,ジャーナリストや知識人,世界の政治犯に自由を与える伝統,などは変わらないでしょう.新しい事態に適応する社会的革新をイギリスの指導者や市民たちは支持すると思います.しかし,余りに大きなショックがあれば失われるかもしれません.日本が学ぶことは余りにも多く,その社会的能力を移転することは難しいでしょう.

ヨーロッパの移民差別・排斥も,統合化の失敗を主張する理由として関心を集めています.自由貿易も,移民労働者も,直接投資も,経済的な繁栄をもたらす,という説得に,一部の人々は同意しようとしません.

アメリカ最高裁判事や連銀議長の指名も,アメリカなりの模索です.・・・日本は?


July 7 (Bloomberg)

Greenspan's Bond `Conundrum' Isn't About China

Andy Mukherjee

(コメント) フェルマーの最終定理のように,グリーンスパンの提起した難問は多くの間違った証明をもたらしました.その問題とは,なぜFRBが政策金利を下げ続けているのに長期金利はこれほど低いままなのか? です.

答えの中で最も人気があるのは,アメリカの政治家が好む,アジアの貯蓄過剰です.日本や中国はアメリカに輸出して黒字を溜め込み,それを財務省証券に投資し続けている.なんと単純な答えであるか?

しかしグリーンスパンの難問は,その反対側を問います.つまり,なぜアメリカの投資家たちは財務省証券をそれほど高く売るのか? なぜもっと必死になって安値で売らないのか? 誰もドル暴落を恐れていないのか?

クリントン政権で財務省のエコノミストであったDeLongは,今後10年間でドルの価値は30%も失われるだろう,と書いています.人々は暴落する債券を投売りして,安値で高利回りになるまで買わなくなるでしょう.買い手から見るなら,財務省証券はアメリカ消費社会というディズニーランドの無料入場券ではないのです.確かに中国政府や人民銀行はドルの外貨準備を買い増しても誰かに説明を求められるわけではありません.しかし,ドル資産の保有によって長期的に価値を失うことを歓迎することもないわけです.

アメリカに限らず,世界中で長期金利が低下していることも謎を深めます.中央銀行への信頼が増して,インフレ期待が低下したからだ,と思いたいところでしょう.

フェルマーの最終定理は最近漸く証明されました.それを解いたイギリス人は10万ドイツ・マルクの報奨金を得たと言います.グリーンスパンの難問も,誰かがその解決を示せば,報奨金を与えるべきでしょう.しかし,何の通貨で? いくら支払うべきか?


July 8 (Bloomberg)

The Plaza Accord Nightmare China Must Avoid

William Pesek Jr.

(コメント) 国際収支の不均衡とドル暴落,アメリカ議会の保護主義が強めれば,1985年のプラザ合意を思い出すでしょう.日本がその実験室となって,小さな図書館が建つほど研究されました.たとえばモルガン・スタンレーのStephen Jenは,日本が残した莫大な公的債務,ゼロ金利,間違った政策によって叩き潰された無数の景気回復,それらすべては1ドルを260円から130円にしたプラザ合意に始まった,と述べています.

何とか回復を遂げつつある日本に対してではなく,人々がこの思い出を振り返るのは,中国が人民元について同様の選択を迫られているからです.日本はついに,1995年,1ドル=85円にまで達しました.それと並行して,バブルを煽り,バブルを破裂させ,バブルの処理にも失敗したのです.

円高による不況を恐れて日銀は金利を引き下げ,株式や土地においてバブルを醸成しました.1989年に金利を引き上げるとバブルはついに破綻し,銀行システムに大きな傷を残したのです.Pesek Jr.は,このときに起きたアジア通貨危機も日本のバブルと破綻後の円安・金融収縮・競争的切下げがアジアに波及したものだ,と日本の責任を糾弾しています.

それは今の中国とそっくりだ,とStephen Jenも言います.言い換えれば,人民元を急激に増価させてはならないのです.日本の失敗は,プラザ合意だけでなく,日本自身の財政・金融政策にもよるのです.重要なことは,為替レートの弾力性を増して金融政策の自立性を回復することだ,と.


IHT SATURDAY, JULY 9, 2005

Srebrenica: Lessons of a terrible blunder

Alexander Ivanko International Herald Tribune

BG July 11, 2005

The three lessons of Srebrenica

By Swanee Hunt

The Guardian, Monday July 11, 2005

The scar of Europe

NYT July 11, 2005

The Wages of Denial

By COURTNEY ANGELA BRKIC

NYT July 14, 2005

Srebrenica, an Obligation Unfulfilled

(コメント) 7・11,スレブレニカの虐殺.「人種浄化」,大量虐殺,国際人道介入,国際法廷,メディアを通じた中傷・政治宣伝・虐殺の奨励.

Swanee Huntは三つの教訓を書いています.1.組織的な虐殺を止めるには,明確な政治的意志と装備の整った軍事的介入が必要である,と.また,2.人種間の憎しみが戦争を避けられないものとした,と言うのは間違いです.多くの民族がさまざまな飛び地をなして平和に共存し,民族間の結婚も盛んに行われていました.邪悪な意図を持って過去の憎しみを政治的に利用する指導者が現れたとき,彼らが虐殺を支持し,組織したのです.最後に,3.平和維持活動はその対象や期間を拡大しなければなりません.特に女性たちを支援し,社会の再生を助けること.

スレブレニカの女たちの悲しみは,コロンビアでも,アフガニスタンでも,リベリアでも見ることができるでしょう.スレブレニカの死は,メリーランド州の規模に換算して15万人,9・11の50回分です.虐殺を二度と繰り返さない,国際的な介入について,世界は何を学んだでしょうか?

記念式典の言葉は,''Never again." 広島や長崎と同じです.


JT Thursday, July 7, 2005

Hungry underclass growing

By OLUSEGUN OBASANJO

The Guardian, Tuesday July 12, 2005

The end of the beginning

Joseph Stiglitz

(コメント) ゼミの合宿には望みようもないディベート大会です.Olusegun Obasanjoはナイジェリアの大統領です.Joseph Stiglitzはもちろんノーベル賞受賞経済学者.テーマは貧困です.さて,どちらの理解と説得にあなたは軍配を上げますか?

Obasanjoは貧困と飢餓を区別します.貧困よりも,まずは食糧から.まるでアダム・スミスのように,富裕は農村から始まる? 他方,Joseph Stiglitzは言及します.G8,債務免除,貿易システム,援助増額,政府・統治の改善,資本流入と,IMFが警告するオランダ病,技術や知識のギャップ,政策を改善するように,NGOが政府や国際機関を監視する?


NYT July 8, 2005

With Eye to China, Malaysians Ponder Revaluation

By WAYNE ARNOLD

(コメント) 人民元が2%切上げた!? と聞きましたが,本当に? どうして今,どうして2%なのか? その理由が知りたいですね.何を期待して動いたのでしょうか?

中国より,むしろマレーシアの通貨当局が驚愕と悲嘆に染まっているかもしれません.中国の実験は,投機的な資本を呼び集め,最初の犠牲者を探しているはずだ,と.


The American Prospect 07.08.05

So Proudly We Hail

By Terence Samuel

Asia Times Online, Jul 9, 2005

Fighting the wrong war

By Jim Lobe

NYT July 9, 2005

Tony Blair's Summit Meeting

(コメント) 大統領,ブッシュ大統領,・・・聞こえますか? イデオロギーではなく,あなたは改善策を示すことで,批判に答える必要があります.党派政治に勝てば,それで良いのですか?

もしもし,民主党? いや,日本の民主党ですが,・・・聞こえますか?


FT July 10 2005

Hope and generosity can triumph over hate

By Jeffrey Sachs

(コメント) コロンビア大学のJ.サックスは考えます.

「サミットが終わった後,私はガーナにいた.そこにはアフリカで最も優れた統治と,貧困を解消することに挑む,希望に満ちた若い政府がある.しかしガーナの子供たちは1000人のうち100人以上が5歳の誕生日を迎えることなく死んでしまう.それは豊かな諸国の10倍以上の数字だ.こうした死は防ぐことができるのだ.しかし保健の予算は危機を解消するのに必要な額の4分の1しかない.IMFと世界銀行が監視する緊縮予算によって,貧困と不十分な援助が子供たちに死をもたらす保証をしている.」

「IMFと世銀は必要な援助を呼びかける責任がある.マクロ経済の安定性を維持するために,ガーナ政府の保健予算を厳しく削らせるのであれば,IMFは援助供与国にガーナへの支援約束を守らせるべきだ.そうすれば子供たちは死を免れ,病気・貧困・飢餓の罠から抜け出せる.低所得国への安定化計画を承認する際には,IMF/世銀の理事会はこの重要な疑問に答えるべきだ.すなわち,この安定化計画は援助供与国と国内予算によってミレニアム目標を達成するように十分補完されているのか?」


WP Sunday, July 10, 2005

Emerging China

FT July 11 2005

Guy de Jonquieres: Asia’s pampered tiger

By Guy de Jonquieres

WP Monday, July 11, 2005

Values Conundrum

By David J. Rothkopf

WP Monday, July 11, 2005

In Beijing, A Growing Problem

By Sebastian Mallaby

FT July 13 2005

Plight of China’s investors

By Michael Pettis

FT July 14 2005

China ‘ready to use N-weapons against US’

By Alexandra Harney in Beijing

The Guardian, Thursday July 14, 2005

The heavy mob will get us nowhere

Madeleine Bunting

(コメント) アジアの急成長は,オムツをつけた赤ちゃんたちの肥大化なのでしょうか? まるで,欧米人には,アキラの映画を思い出させる?

中国は,名前に似ず(いや,まさに中華の思想により),常に大国であろうとし,潜在的には大国であるわけです.だから,実際に大国として行動することを学ぶのは良いことであり,国際機関や主要国は歓迎し,協力するべきでしょう.

貿易摩擦を自由化交渉にし,通貨・投資摩擦を為替レートの制度的な調整や政策協調に結びつけるのは,好ましいことであり,非難の応酬に堕落させてはなりません.


IHT TUESDAY, JULY 12, 2005

Help us stop Israel's wall peacefully

By Mohammed Khatib

WP Monday, July 11, 2005

Countdown in Gaza

IHT THURSDAY, JULY 14, 2005

Bringing Hamas into the peace camp

By Shlomo Ben-Ami

NYT July 13, 2005

The Revolt of Israel's Center

By THOMAS L. FRIEDMAN

(コメント) ガザ地区の撤退が進まないとしても,イスラエルは壁を築きます.ハマスは民主的な選挙に参加するのでしょうか?

フリードマンは考えます.「モハメッドはブタ野郎だ!」と書く青年入植者たちを,シャロンは地域の安定を損なう過激派として非難しました.イスラム正解の指導者たちも,「殉教」を説く自爆テロの賛美者を非難するときである,と.


Asia Times Online, Jul 12, 2005

The price of free trade

By Jeffrey Robertson

(コメント) 経済学者以外,誰にも愛されない自由貿易について.


FT July 12 200

Nuclear power wins a revival of interest

By Thomas Catan

(コメント) 原子力エネルギーは過去の制約を打ち破ったのでしょうか?


FT July 12 2005

Seoul woos N Korea with fresh energy deal

By Anna Fifield in Seoul

BG July 12, 2005

Korean advance

NYT July 12, 2005

Behind Enemy Lines

By NICHOLAS D. KRISTOF

WP Tuesday, July 12, 2005

North Korea Talks

(コメント) アメリカと韓国の提案によって,北朝鮮は交渉に参加しました.日本にとっては,何が変わるのでしょうか?


IHT WEDNESDAY, JULY 13, 2005

The Scandinavian model

By Jonathan Power

FT July 13 2005

John Gapper: German system that no longer works

By John Gapper

The Guardian, Thursday July 14, 2005

Take the UK's medicine

FT July 14 2005

CAP is an inexpensive way to safeguard our future

By Dominique Bussereau

(コメント) ヨーロッパの改革は,まず保護された農業から,イギリスを見習え!


NYT July 12, 2005

Worse Than Death

By JOHN TIERNEY

WP Tuesday, July 12, 2005

Murderer at the Bedside

By Richard Cohen

(コメント) 死について.殺人について.

自爆テロとサイバー・テロの比較です.The Sasser wormの政策・流布した人物はどうなったか,知っていますか?

そして毛沢東による死者は,・・・3000万人!?


NYT July 12, 2005

A Passage From India

By SUKETU MEHTA

(コメント) 帝国と植民地化,その逆転.グローバリゼーションは誰も予想しなかったけれど,今も続いているだけ?


NYT July 13, 2005

Let a Thousand Licensed Poppies Bloom

By MAIA SZALAVITZ

(コメント) 公娼制度の是非を論じたコラムは何度も読みましたが,なるほど,アフガニスタンの主要産業であるアヘン栽培を,いっそ,国際管理しますか・・・?

国家の認知されない副業として残るのは,偽札とスパイぐらいです.


WP Wednesday, July 13, 2005

Homes As Hummers

By Robert J. Samuelson

(コメント) 金槌みたいにアメリカの住宅価格が下落するのを見たいですか・・・?

******************************

The Economist, July 2nd 2005

ID cards: Mistaken identity

China and Unocal: Never give a sucker an even break

Aid to Africa: The $25 billion question

The Russian army: How are the mighty fallen

Charlemagne: Europe’s new protectionism

Economics focus: Beware the bubbles

(コメント) 労働党左派のリビングストンは渋滞税を導入し,ブレア政権はIDカードを主張しています.もちろん,彼らはオーウェルを読んだはずです.もし彼らが一かけらでも保守派の体制擁護論を臭わせれば,その計画は破綻したでしょう.

The Economistだから,中国による買収劇を歓迎します.彼らが使い道の無いドル準備を高価な買収に充てるのであれば,石油供給がますます市場型に移行しているシステムの性格を買えるわけではない以上,大歓迎すべきではないか? と.

アフリカに援助を注ぎ込んでも,独裁者や官僚,警察,援助に群がる企業の法外な利益になるだけです.失敗した医者やダムの例を知っているでしょう.他方,J.サックスは援助が社会を作り変えることを示します.もっとミクロな資源の利用に関して,十分な貧困解消への道筋が見えるなら,つまり,貧しい者が富を作る過程に働きかけるなら,援助は市場を拡大するはずです.

ロシア軍の新兵いじめ,萎縮するEUの社会政治学,他方で,BISの年報は現代を1970年代のインフレ高騰と条件が似ている,と指摘します.