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IPEの種 7/18/2005

わずか数日でロンドンの爆破テロ犯人が特定されました.

イギリス社会のテロ対策.数百万台の監視用のテレビ・カメラ.IDカード.

なぜ10代の若者が? 発狂する個人.テロ組織.カルト集団.洗脳合宿により,戦争の悪夢を輸入する.

殺人や破壊を正当化する宗教指導者の追放をイギリス議会は議論しています.

J.ナイの『国際紛争』を院生と読みました.良くできたテキストです.核兵器と弾道ミサイルから,インターネットやテロ・ネットワーク,化学・細菌兵器へと,わずかの時間で安全保障の関心は大きく変わり,国家の優位も常に移行し続けています.

地域紛争や民族虐殺の影響を,ロンドンもパリもニュー・ヨークも感じているでしょう.中東和平プロセスとイラク戦争のこだまを自分の街で聞くわけです.

数年前に,私はイギリスにおける人種隔離や「白人の逃避」を調査しました.平穏な白人たちの住む郊外と,街の中心部には廃墟となった織物工場.

もっと前には,マルクス主義地理学と国際マクロ政策協調とをつなぐ報告をしました.

なぜベルリンは封鎖したのに,香港は返還したのか?

自由貿易や移民増大に対する不安.グローバリゼーションは本当に利益をもたらすのか? 社会の不安定化と,極端な貧富の格差.制度を改革する政治的意志の問題をそれぞれの社会が解決しなければなりません.

郵政民営化であれ,年金問題であれ,民主党は自民党に交代するチャンスをつかめず,自分たちの存在理由さえ見失っていないでしょうか? 自民党に代わりたければ,もっと大胆な議論を国民に提起し,改革を主導することです.

世界は変わります.ロンドンでは再びテロがあり,中国は人民元を切上げました.しかし,今回のテロは先のテロを利用した異質な犯罪のように思います.人民元はたった2%の切り上げで何を意図したのか分かりません.バスケット・ペッグに変えた,と言いますが,きわめて不透明で,投機を加速するのではないでしょうか?

(今週は遅れました.来週は休みます.あしからず.)

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