教室内英語力評価尺度活用マニュアル

第一次科研プロジェクトで香港大学を訪問した際の写真
左から長沼君主、Steve Andrews、池野修、David Coniam、中田賀之、木村裕三

Acknowledgment(謝辞)
This work was supported by JSPS KAKENHI Grant Numbers JP22530969, JP26381199, JP17K04821, JP20K02836.
本研究はJSPS科研費JSPS科研費JP22530969, JP26381199, JP17K04821, JP20K02836の助成を受けたものです。

教室内英語力評価尺度プロジェクトの概要

本プロジェクトでは、これまで科学研究費基盤研究(C)を4回、約15年に渡り現場の英語教師の英語での授業改善に資することを目指して、教師と生徒の教室内英語力向上のための評価尺度の開発に取り組んできた。一つは、教師自身が英語授業で求められる英語力を可視化し、学習者の理解度という視点からその発達段階を捉えるための教室内教師英語力評価尺度である。もう一つは、学習者の英語使用を促進させるため、学習者が使用する教室内英語自体を評価する教室内生徒英語力評価尺度である。この研究はまだまだ現在進行形ではあるが、今回、開発した尺度をホームページ上で公開することでダウンロードが可能となり、またその活用方法や活用事例を示している。現在、複数の小学校における教室内教師英語力評価尺度を開発中であるが、その一部を授業動画とともに紹介している。

教室内英語力評価尺度プロジェクトの概要

  • 評価尺度という名称ではあるが,目指しているのは評価そのものよりも「専門家としての成長 (professional development)」である
  • Teacher Language Awareness (TLA) (Andrews, 2007) を高めることに深く関係する
  • 日本の中等教育における英語授業(目指すべき,かつ現実的な授業)を想定している
  • 評価対象は,一般的な英語運用能力 (English proficiency) というよりも,英語授業における効果的な言語使用 (effective use of the target language in the classroom; effective for promoting language comprehension, use and acquisition) である
  • 養成教育(e.g. 英語科教育法)における授業実践ビデオの分析,模擬授業の評価,校内研修や教員研修会などでの省察において活用することを想定している