講演資料集 2016年度

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2016年度 エネルギ―変換研究センター技術セミナー
「客員教授特別講演会・留学生講演会」講演資料集

はく離と再付着を伴う流れは,様々な熱流体機械の中で見受けられる現象です.この流れ現象は,機械性能に大きな影響を与えるため,特に重要な流れ要素として認識され,それを理解しどう予測し,またどう制御するかを考えることは,熱流体機械を設計する上で,あるいは機械の性能を維持していく上で,極めて大切な課題です.特に,段差付き流れ,いわゆるステップフローは,その形状の簡易さから,物理現象の理解と乱流場でのモデルの構築・検証の対象として研究者の間で注目され,これまで多くの実験的研究,数値解析的研究がなされてきました.種々の研究により,ステップフロー下流の熱流動場の詳細が理解されつつありますが,流れが層流から乱流に変わるような,いわゆる非定常性を含む中間レイノルズ数にいける流れの詳細は,まだあまりよく分かっていないのが現状です.このたび伝熱工学研究室では,空調機器の数値解析的研究,伝熱促進手法の開発研究に詳しい喜冠南教授(中国・南通大学)をお迎えし,ステップフローの熱流体解析について,特に流れが非定常性を帯びる中間レイノルズ数領域での流れと熱の振る舞いについて,研究技術セミナーとしてご講演いただくことになりました.講演では,ステップ下流の流れの三次元的な挙動を非定常数値解析手法で明らかにし,同時に温度スカラー場の結果を合わせた考察をするなど,ステップフローの非定常熱移動機構の詳細について,最新の成果を解説していただきます.これまでの二次元的な解析では得られなかった現象や,数値解析の精度検証に対する考察,今後必要になってくると思われる実験値との比較などを中心に解説していただき,非定常現象の理解を深め,様々な点で議論ができればと思います.

■特別講演会「中間レイノルズ数域におけるステップフローに関する熱流体数値解析の研究」
(Fluid and Thermal Numerical Simulations on the Backward-Facing Step Flow in Middle Reynolds Number Region)           
南通大学教授,同志社大学エネルギー変換研究センター客員教授
喜 冠南 教授
■留学生講演会
Research on Flow and Heat Transfer Characteristics in Transitional Flow Using Visualization and Thermo Measurement Method
南通大学機械工程学院修士課程学生,同志社大学外国人研究生 
 Zou Shuai
2016年度 エネルギ―変換研究センター技術セミナー
「高速ポンプの内部流動と効率・評価」講演資料集

高速ポンプには,羽根車をケーシング内で回転させ,液体にエネルギーを与えるターボ型ポンプ,一定の空間容積にある液体を往復・回転運動によって容積変化させてエネルギーを与える容積式ポンプ,その他の特殊型ポンプなど様々な種類があり,我々の生活においては欠かせないものとなっています.高速ポンプの発展において,内部流動解析,強度解析は非常に重要なものであり,その解析手法の改良に関する研究がなされています.今回、テラル株式会社の早川巳治裕様,千葉恭祐様を迎え、当研究室で行われている関連研究を加えて「陸上ポンプ用共通ベース解析」,「キャビネット型増圧給水ユニットの圧力損失低減による高効率化」に関するエネルギー変換研究技術セミナーを開催いたしました.早川様は,陸上ポンプの共通ベースの強度設計の解析,評価を報告されました.従来の解析方法では実測値と解析値に大きな差があったため,信頼性が薄かったものの,解析条件で定盤との接触を考慮することで,実測値と解析値が近い値を示すことに成功しました.また,千葉様は,直結増圧ポンプユニットの高効率化の研究開発を報告されました.従来の製品と比べ,圧力損失の低減に成功し,60%以上の高効率な直結増圧ポンプユニットの開発に成功しました.

■「陸上ポンプ共通ベース解析評価」
  テラル株式会社 技術部研究開発課 主任 早川 巳治裕氏
「キャビネット型増圧給水ユニットの圧力損失低減による高効率化」
  テラル株式会社 技術部設計課      千葉 恭祐氏
■「超低温CO2ヒートポンプシステム蒸発器における
          ドライアイス挙動と熱伝達に関する研究」
  同志社大学 流体力学(山口)研究室     森俊裕
エネルギ―変換研究センター 技術セミナー
「先進エンジン工学講座」講演資料集3
第8回「自動車用エンジンと燃料噴射系技術の最先端」

エンジン燃焼分野では、2014年4月から「自動車用内燃機関技術研究組合 (AICE))」が発足し主にディーゼル機関の排気系の高度研究が開始され、2014年9月からは政府の総合科学技術会議-戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)において「革新的燃焼技術」が始まりガソリン機関、ディーゼル機関双方で熱効率50%の高い必達目標が設定されています。
このような背景のもと、この度、トヨタ自動車工業㈱様と㈱デンソー様のご厚意により、最先端の自動車用ガソリン・ディーゼルエンジンと燃料噴射系の最新技術内容の技術セミナーを開催いたします。講師の方々はいずれも本学・理工学部の「噴霧・燃焼工学研究室」のご出身で、それぞれの開発機種のエンジン主査などを歴任されてきました。

■新型プリウス用「1.8L ESTEC 2ZR-FXEガソリンエンジン」の開発~世界初の最大熱効率40%量産ガソリンエンジン~
トヨタ自動車株式会社 エンジン開発推進部 主査 太田 行紀氏
■ 新型「2.5L AR系 直噴ガソリンエンジン」の開発
トヨタ自動車株式会社 エンジン設計部 第1基盤技術設計室 室長石黒 文久氏
■ 「GD系ディーゼルエンジン」の開発-開発リーダーの役割/商品コンセプト/商品力を支える要素技術/生産技術/開発スキーム/たゆまぬ商品性強化
トヨタ自動車株式会社 エンジン開発推進部 部長 濱村 芳彦氏
■クリーンディーゼルエンジンを支えるコモンレールシステム ~技術イノベーションと、ものづくり最前線~
株式会社デンソー ディーゼル噴射品質保証部 部長 津田 知是氏
エネルギー変換センター技術セミナー
「海外客員教授 講演会」講演資料集
CO2は,環境にやさしい次世代の冷媒として,近年注目が集まってきています。CO2は臨界点が圧力7.38 MPa,温度304.1 Kと比較的小さく,超臨界状態が容易に実現可能であるという特徴があります。臨界点を超えた状態は超臨界状態と呼ばれ,液体と気体の中間的な物性値を示します。一方,動粘度に関しては超臨界状態の方が液体や気体状態に比べ小さく,このため超臨界状態は外部環境により流動しやすく,熱対流が生じやすいという特徴があります。また,臨界圧力以上において流体を加熱した場合,物性値が急激に変化する領域が存在することも大きな特徴です。このような背景から,近年では超臨界CO2冷媒に関する研究が数多くなされてきています。    
今回,張信栄教授(北京大学)を迎え,当研究室で行われている関連研究を加えて「超臨界状態の流体におけるピストン効果の調査のための数値計算」のエネルギー変換研究技術セミナーを開催いたしました。
 張教授は,従来のピストン効果とは異なる方法で数値計算をされており,その方法は,臨界点近傍にあるCO2とエタンの混合流体の境界条件とし,質量濃度に差(質量拡散)を与えることです。この時,濃度と温度勾配が拡散し,高圧縮性によって流体中に均一な音波加熱をもたらします。従って,境界層が発達することでピストン効果により内部の流体にシンメトリックな対流が発生し,物質伝達をさらに促すことが確認できています。
 本セミナーが超臨界CO2の一層の理解と,さらにエネルギー問題を考える上で貢献できれば幸いです。
■「Acoustic heating and instability induced by mass transport in a near-critical binary fluid mixture」張 信栄教授 北京大学
■「Study on Supercritical CO2 Rankine Cycle using with Low-temperature Geothermal Energy」C.PUMANERATKUL
同志社大学 エネルギー変換研究センター
「2015年度 研究成果報告会 講演要旨集」

■「Study on the CO2 Ranking Cycle System with Heat Pipe for     Transferring Low-Temperature Geothermal Energy」        
■「CO2 固気混相旋回流を伴う超低温ヒートポンプの伝熱特性」 
■「低カロリーガスを用いた過給器付き小型ガスエンジンにおける高効率・低エミッション化の基礎研究」 
■「太陽光発電および燃料電池複合システムを導入した水素燃料マイクログリッドの最適化モデルの解析」 
「メガソーラにおける太陽電池の出力差による安全性評価シミュレーション」
■「一様流中で回転する平板の後流構造」 
■「高活性・高耐久性白金コアシェル触媒の開発」    
■「Pdナノ粒子の水素吸蔵量ならびに吸蔵速度の圧力依存性」   
■「銅多孔質体による熱伝達促進」  
■「溶融塩中でのカルシウムシリサイド薄膜形成」    
■「矩形容器中におけるバスタブ渦の発生機構」   
■「水素/空気二次電池の開発」      
エネルギー変換センター技術セミナー
「風車開発の為の基礎実験技術」

■「風車開発の基礎:マルチファン型風洞による乱流生成法」
  小園 茂平(宮崎大学 材料物理工学科 流体物理グループ 教授)

■「飛行パイプの屋外観測と流れ解析」
  中井 俊宏、宮原 晃平、谷川 博哉、井上 達哉、平田 勝哉

■「基本的翼型の低レイノルズ数での空力特性と流れの可視化」
  大西 一希、高橋 江梨香、谷川 博哉、平田 勝哉

■「一様流中で回転する平板の後流構造」
  常盤 知宏、木下 幸長、井上 達哉、舟木 治郎、平田 勝哉

■「風洞用ムービングベルト上に設置された平板周りの流れ」
  渡部 成也、井上 達哉、平田 勝哉
講演資料集
『先進エンジン工学講座 2(2016年度)』

● 第5回 先進エンジン工学講座
「Perspective on Engine Combustion Process
 for Higher Thermal Efficiency and Extremely Low Emissions」
 University of Wisconsin-Madison,Engine Research Center
 Prof. David Foster

● 第6回 先進エンジン工学講座
 「ディーゼル噴霧燃焼の基礎と応用噴霧特性とキャビテーション」
  東京電機大学 特別専任教授  
  新井雅隆先生

● 第7回 先進エンジン工学講座
 「ディーゼル噴霧燃焼の基礎と応用:高効率ディーゼル燃焼の最先端」
 (株)新エィシーイー 代表取締役常務 研究部長
  内田登先生
The 6th International Workshop of Energy Conversion (IWEC 2016) Proceedings

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