この章で、「猫でもわかる量子力学」もおしまい。ということで今までの総決算をする。
変数分離の部分( 8 章 )などを参照してもらえればわかる
この式が出発点となる。
Louis Victor de Broglie (1892〜1987)
X線の実験的研究を進めていた兄C.M.de Broglie(1875〜1960)に触発され、
という新しいアイデアを提案。
1924年(λ:電子波の波長、h:プランク定数、p:運動量)を導いた。
1929年 ノーベル 物理学賞を受賞。
参考URL:ド・ブロイのデータ
なので(角周波数の定義) de Broglie波を代入すると
となる。ちなみに
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;運動エネルギー部分
:ポテンシャル(位置エネルギー)
運動量なので、
これをEに代入する。
これをpについて解くと、
となる。これを
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に代入すると
この式を整理すると
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この式を、量子力学的波動関数 方程式という。
以降、物理化学V・Wの諸問題はすべてこの方程式を出発点とする。
…この式を導くために、今まで「猫でもわかる量子力学」をといてもらっていたのです。お疲れ様。