今週のReview
7/25-30
*****************************
アメリカ政治の混乱 ・・・ロシア・ウクライナ戦争 ・・・ヨーロッパ経済とユーロ危機 ・・・東アジアの核拡散 ・・・安倍政権の功罪 ・・・インフレーションと不況 ・・・国際秩序の強化
******************************
［これは英文コラムの紹介です．私の関心に従って，Google翻訳を基に修正し、要点を紹介しています．正しい内容は必ず自分で確かめてください．著者と掲載機関の著作権に従います．］
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
● アメリカ政治の混乱
NYT July 14, 2022
A 2024 Presidential Candidate Who Meets the Moment
By David Brooks
過去6年間にこの国を揺るがした政治的変化は、次の6年間に何も起こらない可能性を考慮してほしいと思います。私たちがある種の革命前の時代にいる可能性を考えてください。それは、衝撃的で新しいものを生み出すことが多いような瞬間です。
3人目の候補者のための道を準備する努力が進行中であり、この環境では、現状に関係のない部外者が、エスタブリシュメントに反対し、システムを根本的に修正する必要があるという考えに基づいています。
私たちはかつて民主党を経済的に不利な立場にある人たちの党と考えていました。しかし、大学で教育を受けた大都市の有権者は、民主党に群がり、再形成し続けています。白人の大学卒業生は民主党を支持していました。調査の歴史上初めて、民主党は白人以外の有権者よりも白人の大学卒業生の間で大きな支持を得ました。これらの白人有権者は、中絶の権利や銃規制などの社会政策の問題に動機付けられることがよくあります。
共和党は、かつてはビジネス界の利益を重視する党でしたが、今では多民族の労働者階級の党として浮上しています。ヒスパニックの有権者は、中間選挙で共和党と民主党の支持がほぼ均等に分かれていました。共和党員が本当に労働者階級の白人ヒスパニック連合になりつつあるように見えます。これらの有権者は、経済、経済、経済に関心を持っています。
言い換えれば、今、エスタブリシュメント進歩党と反エスタブリシュメント保守党があるのです。これは正常ではありません。
私がこの瞬間にぴったりの大統領候補を作りたいと思っていた冷笑的な政治工作員だったとしたら、この候補を文化的な保守派にすることから始めます。候補者は、沿岸部で教育を受けたエスタブリシュメントの一人ではないことを、服装、スピーチ、スタイルで示してもらいます。価値観について中産階級や労働者階級の有権者とつながり、完全な愛国心を持ってもらいます。
次に、候補者を経済的に中道左派にします。労働者階級の共和党員が示す経済的不安と、若いバーニー・サンダースの経済的不安を、1つの大きなポピュリスト的パッケージに融合させます。大学生の債務免除。住宅価格を下げるための積極的な建設プロジェクト。その他、何でも。
さらに、その候補者に無党派のメッセージを伝えてもらいます。すなわち、すべてが壊れている、と。それから彼または彼女は、1世紀以上前に進歩派運動が提供した包括的な制度改革と一致するような、多くの制度改革を提供するでしょう。
一種の、現代のセオドア・ルーズベルトを探しているのです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
PS Jul 15, 2022
Talking Peace in Ukraine
SHLOMO BEN-AMI
今日のウクライナでは、残忍な消耗戦争となったのは、ゆっくりではあるが一貫したロシアの前進を生み出している。
東ヨーロッパ諸国は、フィンランドやスウェーデンとともに、ロシアを差し迫った、さらには実存的な脅威と見なしています。しかし、イタリア、スペイン、さらにはフランスのような国にとって、より差し迫った安全保障上の懸念は、北アフリカとサヘル、そして新たな移民危機の可能性にあります。そして、インフレが急上昇し、経済成長が鈍化する中、経済制裁の政治的持続可能性は確実ではありません。
イタリアではすでに政治的転換が起こっています。議会の2大政党である五つ星運動とレガはウクライナへの武器の配達に反対し、ロシアとの通常の経済関係と引き換えにウクライナの領土を犠牲にする意思を表明しました。
フランスに関しては、先月の選挙でエマニュエルマクロン大統領の議会の過半数を奪ったジャン＝リュックメレンチョンの左派とマリーヌ・ル・ペンのますます堅調な右派が、ロシアを「屈辱」しない外交的解決策を説いています。
西ドイツのウィリー・ブラント首相が1960年代後半にソビエト圏と東方外交を開始して以来、ロシアと東欧との「平和共存」の探求はドイツの戦略的思考の中心でした。
英国は、その軍事的使命と世界的な権力の野心だけでなく、戦争を、彼自身の招いたトラブルからの有用な気晴らしと見なすようなボリス・ジョンソンとともに、国内の政治的崩壊の危機に瀕している、一つの例外です。ジョンソンは首相を辞任しました。
ヨーロッパを超えて、ロシアに対する西側のキャンペーンは、同盟国やパートナーの間でさえ、常に強力な支持を見つけたわけではありません。
西側のキャンペーンはロシアを傷つけているが、それはまた、発展途上経済を最も傷つけている世界的なエネルギーと食料価格の高騰の一因となっている。壊滅的な世界的な不況の見通しが迫っています。そして長期的には、西側が支配する国際秩序の兵器化は、ロシアや中国などの大国との西側の協力を破壊し、それを活用することを脅かすデカップリングプロセスを加速させる可能性があります。
ウクライナの政策がこれまでに達成したのは、戦場での行き詰まりであり、時間の経過とともにロシアに有利になり、ウクライナとそれ以降に壊滅的な結果をもたらし、世界的な食糧とエネルギーの危機が深刻化しています。
西側は引き続きウクライナを支援すべきであるが、停戦を交渉し、真剣な和平交渉を開始する時が来た。もちろん、これには、ロシアが占領した領土の運命を決定するためのウクライナとロシアの間の交渉が含まれます。また、ヨーロッパのより広範な安全保障システムに関するNATO主導の交渉も伴います。
The Guardian, Sun 17 Jul 2022
Putin is already at war with Europe. There is only one way to stop him
Simon Tisdall
ウクライナの紛争がウクライナに限定される可能性があるという考えは、NATOの政治的に便利な壮大な妄想であり、西側の制裁と武器供給がロシア人を止めるだろうという考えは、常にナンセンスでした。
ロシアの指導者は、エネルギー、食糧、難民、情報を武器にすることで、経済的および政治的苦痛を広げ、すべての人に戦時中の状況を作り出しています。長く、寒く、災害に満ちたヨーロッパの冬の電力不足と混乱が迫っています。そして、コイン式ガスメーターのように、西側の指導者の臆病さと近視眼の価格は、時間ごとに上昇します。
ヨーロッパは現在、2008年の金融危機、Brexit、またはパンデミックと同じかそれ以上の根本的な課題に直面しています。
凍てつく年金受給者、空腹の子供、空のスーパーマーケットの棚、手ごろな価格の生活費の増加、価値の低下した賃金、ストライキ、そして街頭抗議は、スリランカスタイルの崩壊を示しています。
将来的には、各国政府が乏しい資源をめぐって競争する中で、EUの連帯が崩壊することも予想されます。二国間協力の誓約にもかかわらず、ロシアの全面的なカットオフは、国を国と対立させ、価格をさらに高騰させ、反モスクワ連合を分裂させる可能性があります。
混沌としたヨーロッパの冬も、米国との関係を歪めるでしょう。アメリカのパンデミック後の回復は進んでおり、経済には回復力があり、エネルギーコストははるかに低いものです。ユーロが1ドルを下回ったように、ヨーロッパをこの地政学的な袋小路に導いたのは、米国のジョー・バイデン大統領が示した慎重すぎるNATOのリーダーシップです。
明らかな脱出路は、ウクライナの死体の上に立つ、平和と領土の取引でプーチンと合意することです。この種の粗雑な取引を勧める、影響力のある支持者たちがいます。
しかし、そのような取り決めは、大陸全体および世界全体の将来の平和と安全のための先例となる災害でもあります。
幸い、別の方法があります。NATOの圧倒的な力を利用して、軍の流れを決定的に変えることです。北大西洋条約機構は今、プーチンの略奪部隊をロシアの認められた国境の内側に強制的に戻すために行動するべきです。
ウクライナだけでなく、ヨーロッパを救出するために。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
● 貨幣の冒険
PS Jul 15, 2022
The Adventures of Money
JONATHAN LEVY
私たちは皆、「同質の」国の金銭の世界で育ちました。そこでは、すべての領土の管轄区域には、交換や会計の維持から税金の支払いや富の保管まで、すべての金銭目的に使用しなければならない通貨が1つだけあります。しかし、お金はいつの日か、より歴史的に典型的な「不均一」なベースラインに戻る可能性があります。それはすでに起こっているかもしれません。
黒田明伸は、お金は、税金を含む「支払い手段」を確立する強制的な「トップダウン」の国家中心のメカニズムから、または「両替。"次に、「名前付き」トランザクションのクレジットベースの金銭と「匿名」トランザクションの通貨ベースの金銭を区別します。最後に、「近接」または「長距離」交換のいずれかのために両方のタイプの金銭があります。
交換の4つのモーダル「象限」に対して、4つのモーダルタイプのお金ができあがります。ストアクレジットのように、「近接」および「名前付き」交換に適した金銭があります。今日の米ドルのような「長距離」および「匿名」取引所の金銭。中国の王朝の歴史の中で農民が好んだ小額の銅貨のような、「近接」および「匿名」交換のための金銭。そして、産業革命の前に何世紀にもわたってヨーロッパの商取引の車輪に油を差した商取引の「交換の請求書」のような「長距離」および「名前付き」交換のためのお金。
一般的には、4つの象限の1つに焦点を当てることで、さまざまな金銭が互いに補完し合っています。市場自体が金銭を統一することはありません。国家が統一しなければなりません。
国家が強力な場合、国家の通貨は通貨階層の最上位に位置します。しかし、国家は常に一般的なお金の需要を満たすことができるとは限らないため、コミュニティは、金属、タカラガイの殻、クレジットなど、お金を生み出す能力を繰り返し示してきました。
多くの新古典派経済学者との決別で、黒田は、物々交換の煩わしさからお金が単に続くのではないと考えています。むしろ、歴史は、因果関係の矢がしばしば反対方向に走っていることを示しています。新鮮なお金の供給は、新しい市場と新しい分業を生み出し、富を増やします。
黒田にとって、大英帝国が世界的な覇権を獲得する上で最も重要な金銭的要因は、それが信用ベースの経済を持っていたことでした。清王朝が巨大な不活発な銀の塚に座っていた1783年までに、英国の公的債務は年間税収の20倍にまで増加しました。簡単に言えば、英国経済は、産業革命と世界的覇権の時代に向けて、目覚ましい財政刺激策を享受しました。同時に、英国の新しい公的および私的信用システムは、お金を交換の準備ができた手段または概念的な計算単位以上のものに変えました。それは、拡大する価値の貯蔵物、つまり、資本になりました。
その発展は私たちをほぼ現在に導きます。政治理論家のステファン・アイクが「政治の通貨」で示している質問があります。お金は今日の民主主義においてもっと意識的に政治化されるべきか、それとも非政治化されたままで独立した中央銀行の手に委ねられるべきか？ これは、世界の政策立案者が価格インフレの再発に直面しているときに直面している難問です。
ドルの将来に対する強迫観念は見当違いに見えます。本当の問題は、すべての人の利益のために機能する、複数の無料の通貨のグローバルな通貨の世界をどのように設計するかです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
FT July 17, 2022
Italy still needs Mario Draghi
マリオ・ドラギによってイタリアの政治にもたらされたまれな安定が長続きしないことは避けられませんでした。しかし、先週、党を越えた政府の主要メンバーであるポピュリストのファイブスター党が、インフレ率の急上昇を伴う家族を支援することを目的とした260億ユーロの援助パッケージへの投票をボイコットしたとき、イタリアの与党連立内での数か月の煮えたぎる緊張がついに沸騰しました。
イタリアは今、政治危機に陥っています。生活費の危機、ウクライナでの戦争、そして欧州中央銀行による計画された「断片化防止」パッケージを考えると、混乱を招く可能性のある最悪の時期です。今週はイタリアだけでなく、非常に重要です。
ドラギが可能な限り首相を務め続けることが最大の希望である。
FT July 19, 2022
European economy: Lagarde wrestles with an ‘impossible situation’
Martin Arnold in Frankfurt and Sam Fleming in Brussels
欧州中央銀行が2011年に最後に金利を引き上げたとき、ユーロ圏が深刻な債務危機に陥ったため、数か月以内にその動きを逆転させることを余儀なくされました。その後の市場のパニックは、当時ECBの責任者だったマリオ・ドラギがユーロを節約するために「必要なことは何でも」行うと宣言した後、沈静化しました。
現大統領のクリスティーヌ・ラガルドが11年ぶりにECBの利上げを準備しているため、多くの人が同様の結果を恐れています。
物価上昇と成長の低迷という罰則的な組み合わせにどのように対応するのが最善かというEUの首都の不安の高まりは明らかです。金融機関と加盟国の間のより緊密な調整の探求は、財務省の間のより広い懸念、すなわち、市場の信頼を高めるのではなく、最終的に侵食する異なる加盟国によるばらばらまたは矛盾した行動のリスクを物語っています。
5つ星運動の責任者であるジュゼッペ・コンテは先週、ドラギの挙国一致内閣からの支持を撤回し、与党連立を混乱に陥れた。コンテは、首相がエネルギーと食料価格の高騰に悩まされている家族を助けるにはあまりにも少ない、と非難した。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
● 東アジアの核拡散
FP JULY 15, 2022
The U.S. Should Get Out of the Way in East Asia’s Nuclear Debates
By Robert E. Kelly, a professor of political science at Pusan National University.
2月の世論調査では、韓国人の71％が自国に核兵器を保有することを望んでいる、とわかりました。5月の別の調査は、70.2％が核化を支持し、不拡散条約（NPT）に違反したとしても63.6％が支持している、とわかりました。
重要なのは、韓国と日本に対する米国の保証が条約として正式化されているのに対し、NATOはウクライナに対して同様にコミットしているわけではないことです。しかし、冷戦中、英国とフランスは、米国が「パリのためにニューヨーク」を犠牲にしても報復する、という米国の正式な保証にもかかわらず、独自の核兵器を製造しました。同じ論理が今日の東アジアでも機能しています。
悪いことに、同盟国の核保有に対する米国の抵抗は、もはや保証されていない伝統的なアメリカの国際主義を前提としています。米国の2つの政党のうちの1つは、ますます同盟を軽蔑し、権威主義を賞賛しています。ドナルド・トランプ前米大統領、または同様のトランピストが2024年に米国大統領に就任した場合、東アジアの同盟国の核化に対する米国の反対は劇的に減少します。トランプ大統領は、中国の習近平国家主席や北朝鮮の金正恩国家主席などの地域の自治政府との個人的な関係に、米国の伝統的なパートナーよりも関心を持っていた。
NPT違反に対する米国の行動から判断すると、NPTは、世界の核兵器の削減に対する包括的な「グローバルゼロ」の取り組みとしてではなく、非友好的または敵対的な国家の核化を防ぐための米国の取り組みとしてよりよく理解されています。米国は、自国を含む友好的な核兵器国に、NPTの要件を満たすよう圧力をかけていません。
最後に、韓国と日本の核化は、（冷戦中に英国とフランスの核兵器が行ったように）補足的な地域抑止力を提供し、同盟の負担分担を改善することによって、地域の共通の利益に役立つ可能性がある。さらに、日韓の核化の脅威は、ついに北朝鮮と北京に北朝鮮の非核化交渉を真剣に受け止めるよう促すかもしれない。韓国と日本がNPTとグローバルゼロ計画を尊重し、中国、ロシア、北朝鮮がそうする場合、効果的な結果は一方的な武装解除です。これは政治的および戦略的に実行不可能です。残念ながら、私たちは永続的な核兵器の世界に住んでいます。
韓国/日本の核化が悪化させるかもしれない地域の軍拡競争についての全般性不安があります。中国、ロシア、北朝鮮がすべて最初に動いた。中国とロシアは核兵器を確立しており、その構築の義務を遵守する意図はありません。ロシアの核兵器の修辞的発動の増加は、不穏な進化です。北朝鮮は、1992年以来、核兵器を回避すること、つまりNPTを脱退し、建設を続けることについて、拘束力を持たずに繰り返し合意した。現在、大陸間弾道ミサイルと数十発の核弾頭が搭載されています。
核兵器は北朝鮮にとって優れた抑止力であり、戦術的には、北朝鮮が遅れをとっている韓国・米国との従来の軍事競争を平等にするのに役立つ。完全で、検証可能で、不可逆的な非核化は幻想です。
最後に、日韓の核化の議論は、彼ら自身の安全保障についての真剣さを示しており、それは長い間延期されているものです。米国の同盟国の間での安易なただ乗りと戦略の未熟さは、長年の問題です。
連合国の民主主義国が核兵器を望んでいる場合、外交政策のエリートと有権者がこの措置を講じることを決定した場合、米国はこれが彼らの選択であることを受け入れるべきです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
● 安倍政権の功罪
FT July 17, 2022
Abe’s assassination has shone a light on Japan’s faith industry
Leo Lewis
その外見にもかかわらず、宗教は、社会的組織者として、そして起業家精神の追求として、強力な背景の存在を維持しています。日本には180,500を少し超える登録宗教団体がありました。700人に約1つ、またはコンビニエンスストアの全国集計の3倍です。
安倍首相の殺害以来強く再浮上したこの議論の1つは、信頼できる投票ブロックの作成者およびキャンペーンボランティアとしての宗教団体が日本の政治で歴史的に楽しんできた確固たる地位に集中している。安倍家と世界平和統一家庭連合との関係は魅力的ですが、創価学会仏教運動のメンバーによって設立され、今なお密接に関係している公明党が過去10年間にわたって果たしてきた中心的な連立の役割も魅力的です。
しかし、他の常に興味をそそる光景は、日本の宗教が裸にされるときはいつでも、それが一般の人々から（しばしば非課税で）手放すことができるように見えるお金の膨大な量です。
NYT July 20, 2022
Shinzo Abe Failed to Rearm Japan. Let’s Keep It That Way.
By Koichi Nakano
日本は安倍首相だけでなく、彼のナショナリスト国家再建にも別れを告げる時が来た。日本の政治・経済資源は、憲法改正や国防費の増加ではなく、外交を通じて平和を維持し、安倍首相の長年のトリクルダウン政策によって揺らいでいる経済を支えることに焦点を当てるべきである。
米国が中国との対決に焦点を合わせているとき、批判的に、謙虚でより平和な日本は、中国と米国の間の緊張を緩和するために北京と再関与することによって果たすべき重要な役割を果たす可能性があります。
批判者たちは、安倍氏を、批評家を黙らせた傲慢ないじめっ子と見なす。立憲君主制、議会制、メディアのチェックとバランスは在職中に損なわれ、彼は政治スキャンダルで118回議会に虚偽の陳述をしたことで悪名高い。
彼は歴史修正主義で、韓国や中国のような隣人を不必要に怒らせた。彼らはまだ日本の残忍な戦時中の侵略に怒りを感じています。2013年12月に東京の靖国神社を訪れた安倍は、第二次世界大戦時代の戦争犯罪者を含む日本の戦没者を称え、米国からの珍しい叱責さえ招きました。
安倍首相の経歴のいくつかの側面は、国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄し、日本の軍隊を自衛の役割に制限する第9条に対する彼の十字軍と同じくらい、地域における日本の国民性と役割を変えるものでした。
安倍首相は明確な右翼後継者を残さず、彼の死は派閥を混乱に陥れ、岸田氏は国の議題に対するより多くの支配を主張する機会を与えた。
これには、アベノミクスからの脱却への支援の構築が含まれるべきです。それは、財政および金融刺激策による20年間の経済停滞を振り払うために、安倍首相の2回目の政権で開始した財政・金融の刺激政策、政府支出の増加、規制緩和です。企業収益は増加したものの、公的債務は累積し、大胆な構造改革は真剣に追求されることはなく、賃金は停滞したままでした。その後、パンデミックが発生し、円安とインフレ率が上昇しており、コロナウイルス感染症も同様です。
岸田氏は、賃金の引き上げを優先し、貧富の差を縮めるよう求めた。これには、より多くの社会保障資金が必要になり、安倍氏が求めていた今後5年間の防衛費の倍増と必然的に衝突するでしょう。経済は安全保障問題よりも国民の関心が高いため、岸田氏は第9条の改正に貴重な政治的資本を浪費する余裕がない。
第9条を撤廃し、日本を再軍事化することは、中国との緊張をさらに煽り、軍拡競争の危険を冒し、日本と地域に壊滅的な結果をもたらす可能性がある。むしろ平和への再確認されたコミットメントは、国内資源を経済に集中し、外交を通じて平和に基づいた日本の隣人とのより良い関係への扉を開くでしょう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
PS Jul 21, 2022
Rate Hikes Alone Won't Curb Inflation
PINELOPI KOUJIANOU GOLDBERG
米国のインフレが新たな高みに達するにつれ、エコノミストは、需要を抑制し、価格上昇を抑えるために、連邦準備制度が金利を引き上げる必要があるかどうかについて議論しています。一部のコメンテーターは、1980年代初頭にFRBがポール・ボルカー議長と同じくらい積極的になる必要があると考えています。ポール・ボルカー議長は、最終的に金利を20％まで引き上げました。
そのような数字は当然のことながら、インフレを抑える努力が景気後退と失業の急激な増加をもたらすという懸念を引き起こします。
最近の価格上昇は、パンデミック後の異常に高い需要によって引き起こされた可能性がありますが、供給側の要因、特に労働力不足とウクライナでのロシアの戦争によって引き起こされたエネルギー危機も重要な役割を果たしています。これらの要因にも対処しない限り、インフレを抑えることはできません。
この状況では、3つの補足的なイニシアチブが必要です。第一に、ウクライナでの紛争はエスカレートを減らす必要があります。
第二に、特定のセクターでの労働力不足に対処するために、アメリカはCOVID-19を終息させる必要があります。ワクチンは広く入手可能であり、ほとんどの場合、深刻な病気を予防することが示されています。
第三に、米国は労働力参加率をCOVID以前のレベルに戻すための政策を緊急に必要としています。人々は、まともな賃金、利益、安全性を備えた「良い仕事」をますます要求しています（これは、多くの場合、制限のない外国の競争から保護されていることを意味します）。
厳しい雇用市場において、多くのアメリカ人が不快と感じる仕事に「ノー」と言っていることは驚くべきことではありません。しかし、誰かがそれをしなければなりません。彼らの仕事をアップグレードするか、労働力から脱落するアメリカ人のために、残された仕事を喜んでする移民がいます。これらの移民は、定義上、アメリカ人から仕事を奪うことはありません。
国際貿易についても同じことが言えます。これにより、生産のボトルネックやサプライチェーンの不足が緩和され、移民なしで労働力を効果的に「輸入」することができます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
● 国際秩序の強化
PS Jul 19, 2022
The Necessity of Territorial Integrity
CARL BILDT
第二次世界大戦後、世界の外交努力は、世界が再び戦争、混乱、無政府状態に陥ることを防ぐ新しい国際秩序を創造しようとしました。そのプロジェクトの主要な部分は、戦争犯罪を起訴するための法廷を設立することによって国際的な法的秩序を改善することでした。ニュルンベルクと東京で開催された公聴会は、侵略が「最高の国際犯罪」であり、ナチスドイツと大日本帝国の指導者が死刑を宣告されたことを立証しました。
ニュルンベルク裁判の判決は、この点に関して非常に明確でした。「侵略戦争を開始することは、国際犯罪だけではありません。それは最高の国際犯罪であり、他の戦争犯罪とは異なり、それ自体に全体の蓄積された悪が含まれています。」それ以来、国際秩序は国家の領土保全にかかってきました。暴力的な侵略行為（最高の国際犯罪）でこの核となる原則に挑戦することは、全世界を無秩序、混乱、そして戦争に陥る危険にさらすことです。
今年の3月2日に採択された決議で、国連総会はロシアがまさにこの犯罪を犯したとして非難しました。
PS Jul 19, 2022
Managing the Megacrisis of 2022
JOSÉ RAMOS-HORTA, DANILO TÜRK, LAURA CHINCHILLA, HAN SEUNG-SOO
国際的な緊張は、食糧とエネルギーの不安定さの増大、通貨の下落、迫り来る債務危機、進行中のCOVID-19パンデミック、気候変動の激化する影響、および武力紛争を背景に、驚くべき高さまで上昇しています。
4月、アントニオグテーレス国連事務総長は、今日の危機の合流により、「人類の5分の1を超える最大17億人が、数十年に見られない規模の貧困、貧困、飢餓に陥る可能性がある」と警告しました。しかし、状況は危険ですが、私たちはそれを変える力がないわけではありません。債務、エネルギー、食糧不安に対処するために、いくつかの多国間イニシアチブがすでに開始されています。ただし、効果的にするには、そのような取り組みを調整し、包括的に行う必要があります。私たちの問題は相互に関連しすぎているため、少しずつ対処することはできません。
国際通貨基金と多国間開発銀行は、今日の食糧、エネルギー、債務の危機からの救済を提供するために、さらに多くのことを行うことができ、またそうしなければなりません。
迫り来る債務危機に対処するために、持続不可能な債務負担を抱える開発途上国のための強力な先制的な多国間リストラと救済イニシアチブが必要です。
PS Jul 20, 2022
The Golden Arches Go to War
ANNE-MARIE SLAUGHTER, IAN SHAPIRO
ソビエト連邦の崩壊後、ワルシャワ協定の元加盟国は、貿易パッケージだけでなく、EU候補になる前から、欧州の規制当局、裁判官、立法者、市民社会のネットワークに接続する多くの機会を提供されました。
地平線上にはさらに大きな課題があります。西側諸国は、かなりの程度の経済的、政治的、社会的統合なしには、ロシアと真に平和な関係を持つことは決してありません。
最終的にロシアに対する制裁を撤回し、新世代のロシアの指導者が政治的および経済的関係を発展させるためのインセンティブを生み出す方法についても考える必要があります。結局のところ、政治的関与と経済的関与の組み合わせは、西ヨーロッパでのマーシャルプランの成功と、第二次世界大戦後の日本が世界経済に再統合するために不可欠でした。
同様の論理が中国にも当てはまります。多くのコメンテーターは、環太平洋12カ国を含み、中国を除く貿易圏である環太平洋パートナーシップ協定から米国を撤退させたとして、ドナルド・トランプを非難した。
ロシアの侵略を終わらせるという短期的な要請に応えるために、より平和で繁栄した世界を構築するための長期的な戦略も考案する必要があります。
********************************
The long war: On and on
Politics in Singapore: Open and shut
Lexington: The courage of a conservative
Congo’s unstable east: Echoes of war
（コメント） ウクライナ戦争はどうなって終わるのか? アメリカとNATOがどのような武器を供給するのか? 経済制裁はロシアの国民生活にどのくらいのスピードで影響するのか? 石油・天然ガスの供給不足は、ヨーロッパ経済と暮らしを損ない、ウクライナへの支持を続けられなくなるのか?
プーチンは、どのような条件であれば、和平交渉を始めるのか?
それらは1つ1つがわからないだけでなく、連動しています。危機を国民に対して明確に説明し、当面の窮乏化に対処する合理的姿勢と、長期的な戦略思考を鍛えることではないでしょうか。
******************************
IPEの想像力 7/25/22
「猫のしっぽ カエルの手」を観て、ベニシアさんが生まれた大きなお城に驚きました。
王子様と出会って、幸せにお城で暮らす。そんな話を信じている少女たちも多いでしょうが、彼女はお城で生まれても、幸せではなかったようです。
・・・旅に出て、インドの導師に教えられた。
・・・すべての答えはあなたの中にある。
・・・日本に来て、1年がたったとき、私はここでずっと暮らすだろうと思った。
・・・笑顔が人の心を開いてくれるところだったから。
****
先日、番組を観ていると、ベニシアさんが歩くのも容易でないことを知り、驚きました。認知症が進んでいるようです。
夫の梶山正さんが、視力の衰えから、気力も失ったベニシアさんのことを書いていました。
・・・検査を終えて退院したベニシアは落ち込んでいた。「目が見えないと好きな本が読めないし、絵も描けない。ガーデニングだってできない」と。
しかし、人体や植物の新しい知識を得る中で、少し元気を得たようです。
・・・超能力とまでは言わないが、視神経が衰えたら別の回路を開いて生きていこう。
・・・「頑張るぞ！」と言いながらベニシアは元気さを回復し、近頃は庭でガーデニングする時間も多い。
・・・とはいえ、一緒にスーパーへ買い物に行くときや散歩するときなど「目が見えにくいから、手を繋ぐとか腕を組んでゆっくり歩いて欲しい」と言う。
****
The Economistが紹介している戦争は、ウクライナだけではありません。特に、コンゴ民主共和国です。ウクライナ戦争の死者が推定数万人に達したというニュースに絶望しますが、第2次コンゴ戦争1998-2003の死者数は、推定80万人から500万人です。
大統領選挙、大統領の暗殺、資源の略奪、周辺諸国の軍事介入・外国軍の駐留、広大な領土、輸送インフラの欠如、政府軍の腐敗・汚職、ルワンダ内戦とジェノサイド、国連軍の介入。
ウクライナがコンゴ戦争のような極限状態に至るとは思いたくないですが、どうでしょうか? プーチンは、それでもいい、と考えているでしょう。そしてアメリカが、2024年の大統領選挙でコンゴのような内戦状態に至る、という事態をすでに真剣に検討しているのはプーチンに限らないと思います。
議事堂襲撃が行われている時間帯に、トランプが何をしていたか、側近の補佐官Cassidy Hutchinsonが調査委員会ではっきり証言しました。The Economistの風刺画では、怪獣となったトランプが灼熱の熱線を放射しています。足元におとなしく座る、共和党のシンボル、象の首輪につながる鎖を握っています。その熱線を盾ではねかえし、抵抗しているのは小さな女性です。
******************************