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IPEの風 9/21/09

前略

福島みずほ大臣

夏も終わり、いつの間にか秋の気配が深まって驚いています。

さて、「連立政権樹立に当たっての政策合意」を読みました。・・・「1.速やかなインフルエンザ対策、災害対策、緊急雇用対策。」に始まって、2.消費税率の据え置き。3.郵政事業の抜本的見直し。・・・9.自立した外交で世界に貢献。10.憲法。

感想としては、なるほど三党の合意文書だな、欠かせない連立の条件が書いてある、というものです。そして、どれも一層の財政支出を要するのではないか? という不安が指摘されることにも肯きました。国債の累積や、国民の富を増やす政策、生産性や国際競争力を意識した項目はありません。逆に、それらは3党の合意事項ではないのだな、と思いました。

そうであれば、むしろ連立政権が、経済問題では互いに条件を付けることなく、柔軟に対応できるかもしれない、と思いました。

セーフティー・ネットを充実させ、最低所得保障や、特に子供の貧困問題、公立学校の問題を重視してほしい、と思います。そして、国際競争を徐々に(あるいは、分野によっては一気に)取り込み、国内の競争や新興企業を支援してはどうですか。また郵政民営化の見直しが、金融市場と新投資や地域活性化との積極的な関係を構築する機会になることを願っています。

あなたが、日本にできるアフガニスタン支援を提案したい、と述べたことに、少し驚き、やはり、という感慨を抱きました。同時に、アメリカ、イギリスだけでなく、北欧諸国やフランス、ドイツも、アフガニスタンで犠牲者を出していることを思います。また、イラクやアフガニスタンで戦闘行為を続ける諸国の支出額も目をみはるものです。

それでも日本が国際秩序に独自に貢献することを示す必要があるでしょう。「学校の建設」と言いましたね。私も大賛成です。しかし、どうやって、誰が建てるのか? 日本からのNGOスタッフが学校建設で犠牲となったニュースを思い出します。

おそらく、十分な情報を得て、治安維持の部隊とも協力しながら、少しずつ平和な地域を拡大することでしょう。現地の住民ができるだけ参加することが望ましいでしょう。日本に来てもらって話し合うことも重要だと思います。そして、現地の村から子供たちを日本の学校に迎えてはどうでしょうか? もっと難民を受け入れて、日本への定住や帰化も選択肢として用意することです。

日系ブラジル人や派遣労働者、老人、女性など、弱い立場の人々が参加する権利を保障することこそ、社会民主党の存在理由であると思います。それがまた、グローバリゼーションの中でも活気ある、公正な社会を実現する道である、と国民に示してください。

新しい政治の可能性が実現しつつあることに、期待を持って耳をすましています。・・・アフガン難民の子どもたちも、そうではないですか?

草々

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