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IPEの風 7/27/09

イギリスの森林墓地をNHK衛星放送で知りました。とても驚きましたが、なるほど、イギリス人ならやりそうだし、いい考えだな、と私も思いました。美しい草原や木漏れ日のあふれる森林を歩いて、静かに故人を偲ぶのは、ゆったりとした楽しい時間になるでしょう。

選挙では何を争点とするか、特に与党は明確にするべきだったでしょう。解散時に,それを明確に示せないことに、あるいは、積極的な争点がないことに、政権担当能力の喪失を見ます。サンデー・モーニングでは、二つの争点を示しました。すなわち、財政赤字・財源問題、自衛隊のインド洋派遣・海上保安庁のソマリア沖海賊警備。・・・そうかな?

・・・・・アメリカ、ヨーロッパ、中国に比べて、日本に欠けているものは、理想主義的な若い指導者であり、国民国家を超える市場統合を導く政治的な調整メカニズムであり、富をもたらす新しい機会に参加する人々の情熱です。

・・・・・どこから現れたのか!? と思ったのは<幸福実現党>です。なんだ,これは? それでも、各地に候補者を立てるには、大きな影響力や財政基盤、人脈があるのでしょう。何かの宗教団体かな、と思っていると、大川隆法の宗派(幸福の科学)が政党を創った、ということで、新聞広告も出したそうですね。

政党を動かす勢力には、投票行動を支配する非常に確実な組織があるわけです.数%でも経営陣を支配できる株式会社のように.宗教と政治が切り離せず、さまざまな利益団体への利益誘導,ポピュリズムという批判も必ず起きます。

・・・・・正統の公式ホームページを観て驚きました。

この政党は,何が特徴でしょうか? 有名大学の卒業、有名企業・組織の経歴、大型減税と移民促進による3億人国家、憲法改正・北朝鮮ミサイル報復攻撃、・・・安倍・麻生を支持してきたが、自民党が敗北するなら,いっそ直接に,宗教理念による政治、文学的な目標による宗教・道徳国家の建設・・・

宗教法人の宣伝を選挙活動の名目で拡大しているだけかもしれません。学校法人やスポーツ選手の育成、高校野球、海外援助や布教活動、映画製作、歌手・音楽家・俳優、アイドルの育成、地方選挙への介入、そして衆議院選挙を利用した宣伝、・・・

<幸福の科学>をインターネットで調べると、多くの記述が見つかりますが、公称売上1000万部とか、500冊の出版とか、信者というより読書マニアか,霊感商法によるチェーン・セールスに見えます。歴史上の宗教家や偉人と対話できる、というのも、有名大学や有名人を並べるのと同じ,安易な方法です。もちろん、伝統的に霊媒者が行うとされてきたように、死者と交信できる、というのは信者にとって偉大な宗教行為でしょう。

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個人的に知っている天理教徒のゼミ生を思い出しました.彼が好人物であったのは疑いないことです。私は、敬虔な人たちが、無神論者や神を嫌う人々より愚かであるとか、政治を破壊するとは考えません。

ウィグル人の抗議活動を弾圧した政府と,反発する漢民族主義者との殺し合いを思えば,異なる民族や宗教が混じり合うことの不安と恐怖で世界は暗くなります.ヨーロッパの偉人たちが社会や政治に新しい理想を掲げたように,アジアにも偉人たちが必要です.

死後は、宗教も政治もない世界で、ゆっくり休みたいですね。森林葬で土に還り、永遠に子孫が散策し、瞑想できるような、静かな森林地帯の木か石になりたいです。

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