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IPEの種 10/9/2006

核兵器の保有と安保理の拒否権は,大国の特権です.安保理の常任理事国が認めません.しかし核兵器を得ることはできます.制度は硬直的でも,技術や市場は待ってくれない,ということです.インド,イスラエル,パキスタン,・・・もし核保有を制限したいのであれば,核保有は何を条件として認められる,と示すべきでしょうか?

北朝鮮やイランが核兵器を求めるのであれば,いっそ,与えてはどうでしょうか? ウラン濃縮プラント,核爆弾製造工場,大陸間弾道弾発射キット,・・・それらが急速に小型化し,基幹部分でさえ汎用部品から組み立てられ,技術者が国際的に雇用できる以上,IAEAが提案したように,ウランやプルトニウムを国際監視し,平和利用を多国間で管理する体制を築くべきでしょう.つまり,北朝鮮やイランも,条件さえ満たせば核処理施設の国際プラントを誘致し,核爆弾の製造・配置に発言権を持つわけです.

国連安保理改革やIMF改革,ドーハ・ラウンド,国連事務総長選挙,などが示すように,《発言=決定権》を組織する唯一の方法などありません.

日本が平和憲法を守るというのは,襲撃されたアーミッシュの村のように,平和の価値(と死後の世界)を信じて暴力(や文明)を拒むことでしょうか? 信仰と平安を求める敬虔な人たちの暮らしを私は尊敬します.しかし彼らは,麻薬やドラッグ,拳銃や幼児セックス,人身売買,インターネットに氾濫する暴言・妄想,などに犯された文明に近づき過ぎたのではないか,と思いました.快楽や放蕩,過度の刺激を競い合う文明社会から,十分に,隔絶された世界でしか,すなわち,何千メートルもの山をいくつも越えて,道も通わないジャングル,砂漠,絶壁の滝を越えなければたどり着けない,誰も近づくことなど考えたくないような秘境においてだけ,天国の門は開かれるべきでしょう.

潘基文国連事務総長が誕生することで,朝鮮半島南北統一の歴史的瞬間はいよいよ開幕し,平和的な終幕への助走を始めたのでしょうか?

国連本部の入り口で,あなたはこんな碑文を読むかもしれません.「天使になる前に,悪魔のことを知るべきだ.」

・・・さきほど,北朝鮮が核爆発実験を行ったようだ,と知りました.ちょうど安倍首相が中国と韓国を訪問し,互いの関係修復に明確な意思表示を行っていたときです.北朝鮮が,日中韓の関係改善を妨害したかったのか,これから核実験阻止への圧力が強まる前に交渉カードを増やしたかったのか,学者や外交官たちの議論は尽きません.

しかし少なくとも,これではっきりしたわけです.すなわち,北朝鮮は現体制を維持できない,ということです.北朝鮮の(ルールを無視する)指導者が東アジアの核の連鎖につながる火種をもつ現状を,アメリカも,中国も,日本も,決して好まないでしょう.朝鮮半島の南北統一と非核化はスタートの号令を聞いたわけです.

周辺諸国は北朝鮮への包囲と情報収集に協力し,経済支援と制裁とを組み合わせて,市場の改革と政治のポスト金正日体制に向けて,政治的・経済的・軍事的圧力を強めるでしょう.

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