はじめに
私は,この4回の講義で,社会と社会秩序を問題にしたいと思います.
:なぜ,社会,か? 人間(人類)は,個体としてではなく,社会として,集合的な生産力=破壊力を発揮するのです.
戦争において,私たちは殺し合います.
貨幣を使用することで,私たちは多くの見知らぬ人と取引します.
私たちの生活は,世界的な規模で,各地の富や貧困と関わっています.
そして,新しい都市を,私たちが自分の世界を回復する拠点としたいのです.
戦争:E.H.カー『危機の20世紀』岩波文庫
貨幣:ポール・クルーグマン『世界大不況への警告』早川書房
貧困:スーザン・ジョージ『なぜ世界の半分が飢えるのか?』朝日新聞
都市:マイク・デイヴィス『要塞都市 L.A.』青土社
★ 「君はグローバリゼーションを見たか?」:期待と不安
人は、個人ではなく、社会として、非常に大きな力を発揮し、富を生産できます。それを理解することが、経済学の基本テーマの一つです。
★ トマス・フリードマン『レクサスとオリーブの木』:世界の五つの工場