同志社大学宮廷文化
研究センターとは
同志社大学今出川キャンパスの地は、かつて公家衆の屋敷が建ち並ぶ公家町の一画でありました。 明治時代の東京奠都に伴い、多くの公家衆も東京に移り住み、現在は冷泉家邸を残すのみではあるものの、 同志社構内の発掘調査によって、二條家邸や藤谷家邸などの公家屋敷の遺構や遺物が地中に残されていることが明らかになってきております。
京都文化として知られるものの多くは、天皇・朝廷・公家衆が平安時代以来受け継いできた文化に端を発し、 その幅は文学、装束、宗教、建造物、年中行事、絵画や彫刻、陶磁器などの美術工芸品や、 発掘調査によって出土する考古資料など極めて広くにおよび、宮廷文化は、京都の基層に深く横たわるものと言え、 長らく朝廷がその担い手となり今日に継承される文化が形成されております。
これらの文化を宮廷に由来するものとして捉える視点は、個々の分野では認識している研究者はいるものの、 一般的・学術分野においても十分に浸透しているとは言い難い状況です。このような背景をもとに、京都御所に近接し、 公家町の旧域に校地を構える唯一の総合大学として、同志社大学に学際的・多角的に「宮廷社会」研究を深化させ、 情報収集・発信機能を有した拠点として本センターを開設いたしました。
本センターでは、京都における天皇と公家衆の文化活動に焦点を当て、宮廷文化研究の発展に寄与することを目的とし、 ①宮廷文化の研究 (過去) ・ ②宮廷文化の周知 (現在)・③宮廷文化の継承と保護 (未来) の3つの視点から活動を展開してまいります。
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