地理的要因
地理的要因
•京都の地形の特徴
・山 3方を山に囲まれた盆地
メリット・四季の変化に富み、木々の紅葉が景色の美しさを保つ
・敵が攻めてくる方向は1方向のみとなり戦いに有利
・川 北山盆地を発した高野川と賀茂川が合流した鴨川、丹波山地を源流とする桂川などが東西を縦断し、琵琶湖から流れる宇治川で南部と分断される。
・気候 近畿の中央部に位置し、海に接しないため内陸的気候であり、雨は夏雨型であり、冬は相対的に少ない。したがって、夏は高温多湿で、冬が寒冷で底冷えする厳しい気候となっている。また、盆地であるため四季の変化に非常に富んでいる。
これらの特徴をもつ京都は、三紫名水と呼ばれるほど山は日に映えて紫色に見え、川の水は澄んで清らかであり、景色が非常に美しい。
•京都が都に選ばれる
5世紀頃、琵琶湖や瀬戸内海を通じ、朝鮮半島から奏一族が集団移住し大陸の高度な文化(建築や農耕など)が伝承される。彼ら渡来人がほれ込んだのは何よりもこの地の美しい自然であった。
当時朝鮮をまねて都を作ろうとしていた日本が得たんだ土地は近畿地方であった。
飛鳥京・藤原京・平城京・難波京と何度か都は設立されたが最終的に山脈に抱かれた山背盆地・美しさゆえに都城建設に選ばれた。
ちなみに日本で盆地をもつ県は、北海道・岩手・秋田・山形・福島・群馬・埼玉・神奈川・新潟・福井・長野・岐阜・三重・滋賀・京都・奈良・岡山・広島・山口・愛媛・大分・熊本・宮崎・鹿児島と以外とたくさんあるが日本の中央にあり、川(水)も十分にあるといえばもうほとんど京都・奈良ぐらいしか残らないのが目に見えて分かる。
•都に選ばれた京都
・日本の風土に合うように改善された。(交通便)
・都城設立に当たって全土から優れた職人が集められ当時の先端的な科学技術が集成された。100年にわたった都建設の経験を生かし、英知を終結、個々の人々はあらゆる情念をそそぎこみこの都市にかけた。(職人の町)
・都が整備されると政治が確立され、様々な人(僧侶、商人、芸人など)が移入し、暮らし、交流を初め政治とシから市民都市へと進展した。祇園祭、時代祭、葵祭、大文字、鞍馬火祭り、など様々な祭り、文化、伝統がつくりあげらあれていく(文化・伝統)
交通便・技術・文化・伝統などの都ならではのものが次々と発展してゆく。
•都が東京にうつる
その頃になると京都は地理的・自然的条件は、産業立地として、素材などの巨大装置産業型工業の発達は適していないが地域特性と歴史的技術蓄積を生かして、京都の産業は、精密機械・電機産業、繊維・染色産業などの高付加価値型工業地として発展していた。
京都は王城の地として一大都市を形成してきたが、江戸時代には、政治の中心は江戸に移った。それでも江戸時代に、京都は江戸・大坂と並ぶ大都市で、約30~40万人の人口を抱えていた。これだけの都市人口を養うために、江戸は各領地からの移転経済によってまかなわれたが、大坂は流通経済が支え、京都は繊維、窯業、食品などの都市型手工業が支える工業都市的性格によって成立していた。しかし、土地的制約から、量産よりも加工による高付加価値化の志向を強めて、しかも生産基地は周辺部に配置していった。その方式は今日も、京都産業や京都企業の特質として生き続けている。
•戦争時代
原爆投下には様々な説があるが、京都は他府県に比べ、比較的空襲も少なく貴重な文化財・伝統・人材などすべてのものが多く残され戦争が終わった当時も回復がはやかった。
創業者、塚本幸一は京都の商業高校で商業について学んだ。20歳で戦争を経験し、戦後1年が経ったのち「女性の美しくなりたいという思いを叶える事ができるのは平和の象徴」だと考え昭和21年6月15日にワコールを設立した。
(ワコール)
終戦後1年で商業が始められたのも戦争被害のすくなさといえる。
•現在の京都
・大学の町:京都は学生の町。短期大学なども含めると37~38校ある。東京も大学はたくさんあるが、インパクトに欠ける。また都内にはない。
職人の町:人材・企業家…・・・企業の創業者は他府県から京都にくる(つまり京都企業をモデルにしている。刺激が程よくある。)
Ex.他府県出身者:京セラ(鹿児島)、オムロン(熊本)、ワコール(滋賀)
地元出身:堀場製作所、ローム、村田製作所 (サムコ)
ねずいた伝統、歴史、人との交流により
会長や社長のつながりが強く、中には東京進出する会社もあるが本社は京都においておけ、京都から出て行くな。と言われるほどに。
とにかく経済人が仲良し。
京都に本社を置く事のメリット
•京都だからと他社側から(もちろん海外からも)好んで訪問に来てもらえる。
京都は世界に誇れる観光都市である。それゆえ多くの人、自ら(家族連れも含め)訪問しに来てもらえる。
•学生の町+文化の町
学生の割合がとても高く(10人に1人が学生)、ここまで高い割合は滅多になく、元気さ、盛んさを感じることができる。
京都にはお茶などの家元が多い。
適当に都会で、適当に田舎。
•自然
100万人都市で川の中に鮎がいるほどキレイな川は世界で京都だけであり、仕事の息抜き、リフレッシュができる。ノーベル賞にも影響している可能性があるといえる。
(トーセ)
・京都産業・・・個性的な企業群があつまり、全体として京都産業を形成。革新とは伝統の上にアイディアを重ねていくことである。
•特徴:信頼とこだわり
(新日本電気)
など京都の地理が作り出したDNAはいまもうけつがれている。