京セラ
京セラ
設立年度―1954年4月
所在地―612-8501 京都府京都市伏見区竹田鳥羽殿町6番地
事業内容―セラミックス製品 情報・通信機器 半導体
売上高―連結1兆1,285億円 単独5,219億円(2009年3月期)
講演者―伊藤相談役
ホームページのアドレス―http://www.kyocera.co.jp/
[京セラという会社の紹介]
京セラの創設は1959年、「京都セラミック株式会社」として、ブラウン管に使われていた絶縁部品を作ることに始まる。創業時の従業員は28人だった。現在はファインセラミックス、半導体部品、電子デバイス、通信機器、ドキュメント機器などの様々な研究開発を行っており、一兆円超の売り上げ、500億円の利益を生み出す大企業に成長している。しかも創業からこれまで一度の赤字も出していない。社是は「敬天愛人」であり、「全従業員の物心両面を追求すると同時に人類、社会の進歩発展に貢献すること」を会社の経営理念としている。また、「人間としてなにが正しいか」という判断基準(京セラフィロソフィ)を非常に大切にしている会社である。
[伊藤相談役の話]
「理念」「目標」が大切であり、大学生であるうちから「自分は何になりたいか?」を考え、その目標に向けて努力すべきである。伊藤相談役は、努力と結果の関係を海に浮く氷山にたとえている。多くの人々は海面から上に出ている部分、つまり業績や利益といったところしか見ないものだが、それは全体の一部分に過ぎない。伊藤相談役は、その業績や結果にいたるための多くの人々の努力や、熱意、情熱といったものを、水面下に存在する氷山の大部分に例えた。京セラは目に見える業績、結果ではなく、努力、経営理念といった人には見えない部分を大切にする(ノン=タイタニック経営)会社である。また、人間は情報をフィルターに通して、自らの中にある「蔵」に貯めていかなければならない。「蔵」の中にガラクタしか入っていないようでは話にならない。新聞を読み、日々思索を深めていくべきである。