学生さんへ |
「きもの」と言えば誰でも知っているし、ほとんどの人が着てみたいと憧れを語る。
しかし、「きものを着る」となると今の人たちは戸惑いを覚え、いつ、どこで、何を着ればよいか分からない。 自分で買うことも難しい。
このプロジェクトは、学生の皆さんが「私の着てみたい・きもの」「自分たちが作るならこんなきもの」という思いをテーマに、新しいきものプロデュースへの挑戦を行います。そして最終的には、数点のきもの制作まで行いましょう。
現在「和」のトレンドが起こっていますが、きものマーケットは縮小傾向にあります。なぜこのような現象が起こるのか、問題はどこにあるのか、どうすればきもの市場を元気に楽しくすることができるのか。京都のものづくりの現場とライフスタイルの変化を分析して、本当に着てみたい人の立場から新しいきものの提案を行いましょう。
プロジェクトの流れは大きく分けて下記のように進められます。
(1)目標:マーケットに出したいきものの提案。プレゼンテーションマップを作成し、実際に数点のきものを制作します。
(2)きものの基礎知識の学習:きものの歴史や種類、工房見学、着装体験。 (3)問題提起:和のトレンドなのになぜマーケットは縮小するのか、リサーチと分析で問題点を掘り起こす。 (4)仮説:私たちがプロデュースしたきものなら市場は受け容れるはず、自分が着る立場から商品提案を考える。 (5)実践:私たちのきもの提案マップ作成、大型プリンターでサンプル作成、最終的にサンプルの中から新しい着てみたい柄を数点選び、シルクの生地に染めてきものを制作します。
きものを通して、京都の伝統や技術、問題発見と解決、多くの人とのコミュニケーション、生み出すことの難しさ、創る楽しさなどを実感し学習します。
男性、女性は関係ありません。きものに少しでも関心のある人ならOK,一緒に「私のきもの」を作りましょう。 |