プロジェクト科目

「食育と健康」

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報告者: 渡辺 綾子

第二回目

平成19年4月18日

場所:薬膳レストラン あわさい

〈春の症状と食養生―「春の薬膳」の食材・生薬の確認と試食〉

担当:薬膳レストラン あわさい

   国際薬膳指導師

   辻岡生隆

 

春の食養生

春は草木が成長し、緑の葉がつき、花が咲くように万物が成長する季節。

五臓(肝・心・脾・肺・腎)では肝に属し、この時期「肝」の活動も盛んになるため、十分な栄養が必要になる。不足すると「肝陽上克」などの症状がでる。

また春の自然条件は風であるので、体が健康であれば問題ないが、抵抗力がなかったりすると風邪をひきやすくなる。

 

〈あわさい〉春の創作洋風薬膳メニューに使用されていた食材・生薬

➜クコの実

 滋養強壮作用。肝にこもった余分な熱を収め、「肝陽上克」や微熱のある「隠虚」の人にも良い。

➜インゲン豆(微温)

 胃に優しく、その働きを活発にさせる。「気血両虚」や「陽虚」で下痢の人に良い。食べ過ぎると消化不良を引き起こす。

➜鯛

 他の魚に比して脂が少なくたんぱく質が多い魚で、消化吸収しやすく、胃腸の弱い方の補強に良い。利尿作用あり。 

➜椎茸(平(涼))

 体にこもった余計な熱を収める。高血圧の方に良い。

➜セロリ(涼(平))

 高血圧の方に良い野菜。胃腸の弱い方は控えめに。

➜黒豆

 黒は東洋医学では腎の色で、腎の機能を補う。黒豆は胃腸の機能を高め、尿の出をよくして体の余分な水分を除く作用がある。

                                 以上「東方栄養新書」参照

 

 

感想

 

何よりもさきに、とっても美味しかったです!! 余りの美味しさに、授業の一環であることを恥ずかしながらほとんど忘れてしまっていました。しかし家に帰り、レシピの中の食材を「東方栄養新書」で調べてみると、なるほどなぁと感心させられました。先生に講義いただいた理論どおりの効能をもった食材ばかりだったからです。つまりは、理論に忠実に練りに練られたレシピであったことがわかり、ぼんやり食べていた私自身がまたまた恥ずかしくなったわけです。

本を参照して、春の食材はこれとこれとこれだからと、選んでくるのはなんとかできそうですが、その選んできた食材の範囲内で美味しい料理に仕上げるのは難しいことのように思えます。「メニューを作ろう」との講義もあることだし、これからじっくり学んでいきたいと思います。