8月8日 東洋医学と鍼灸
近代西洋医学と東洋医学は相反するものである。近代西洋医学は原因を排除しようとする敵を倒す医学である。だから副作用の心配がある。それに対して、東洋医学は治癒力の賦活であり、味方を支援する医学である。だから人に優しい医療と呼べる。また、鍼灸医学である黄帝内経の医学思想には5つのポイントがある。一つは有機体としての人体である。人体を一個の有機的な統一体として見ていて、病気は局所でなく全体に波及する。二つ目は人と天地の相応である。人は自然界の交流の中で生かされていることを自覚するべきである。三つ目は陰陽のバランスである。健康な状態は陰陽の平衡が保たれた状態である。四つ目は正気と邪気である。邪に対処するよりも、正気を補い邪に負けないようにすることが肝要である。五つ目は、予防は最大の治療ということである。未病の重要性を意識するべきである。
東洋医学の理論では、陰陽五行説が密接に関わっている。その点では薬膳も東洋医学なのでさまざまな点で重なるところがある。
つぼ(経穴)とは、体表に361個あるものであり、無秩序に点在するのではなく14本の経絡という縦の線によって結ばれている。経穴は疾患の際に反応を表す点であり、鍼や灸をする治療点でもある。鍼灸の治療の効果には様々なものがある。不眠、イライラや眼精疲労や月経困難症の改善や肩こりや逆子の矯正や腰痛の改善や便秘の改善や吐き気や乗り物酔いなどなど様々なもの効果を発揮する。
私は腰痛を患っている。どうやらヘルニアらしい。ヘルニアは手術のほかに鍼灸でも直るらしい。だから私は以前から鍼灸には興味があった。この資料を見ていると驚くことがたくさんあった。灸に使うもぐさの原料はヨモギであることや、しょうが灸やにんにく灸があるということなど。薬膳をせっかく勉強しているので、もっと東洋医学に関する知識を増やしていきたい。