薬膳、食事療法の概要

商学部15060735 棚野孝康

21世紀の医療は治療より予防が中心になる。健康の人は全体の一割で病人が三割、そして未病の人が全体の六割である。できるだけ多くの人間を健康にしようとするのならこの六割の未病の人のケアが重要になってくる。それには食生活を含む生活習慣の是正から始まる。

一番よい食生活を送るためには、豆、ゴマ、わかめなどの海藻、野菜、魚、しいたけなどのきのこ類をとるようにすればいい。それぞれの食材の名前の頭文字をとって『まごはやさしい(孫は優しい)』と覚えればいいらしい。

しかし、最近では長寿地域にも西洋の食文化が浸透してきて生活習慣病にかかる人が増えている。では、どのように対処すればいいのか。まず、しっかりとした目的をたて旬の食材を使い、食事との相性があるから、自分の体質を知り適した調理法で料理を作ればいい。

食材を選ぶ上で、不良作用のある食材は覚えておくべきである。ユリネはユリヒチン毒があり生食不可。銀杏は神経毒性があるので多食不可。黒きくらげは皮膚のアレルギー性がある。食材にはよい組み合わせもある卵とニラ、葱と豚肉、豆腐と魚などである。また悪い組み合わせもある。大根とみかん、柿とトマト、蜂蜜と葱などである。

いくらいい食材でも食べすぎはやはり良くない。ほどほどにするのが一番である。