梁平先生の話    

    商学部15060735棚野孝康

 東洋医学と西洋医学はどう違うのか。西洋医学は病気になったところだけを取り出して改善しようとする。そして、病原菌などを取り除こうとし、効力が目に見えて出てくることを好む。病気を単純化し即効力を重要視する。だから、さまざまな副作用が生じる。一方、東洋医学は身体の状態のバランスを改善しようとする。そのため自癒力に焦点をあて免疫力を高めようとする。薬は複合処方で薬耐性が少ないものを使い、即効性に期待せずゆっくり効果をあげようとするので副作用が少ない。

 漢方薬物学の基礎知識として寒、熱、温、涼の四季や酸、苦、甘、辛、塩味の五味や昇、降、収、散、潤、燥の方向性や大毒、小毒、無毒の毒性や単行、相須、相使、相悪、相反、相畏、相殺の配合や病状、体質、妊娠、生来と食材の相性に関わる使用上の注意などがあり、これら全てを理解してないと漢方薬はつくれない。

 体は五臓六腑の「相生」「相克」によってバランスをとる。相生とは、五臓の機能を高め成長発育を高めるなどの体のルールのことである。相克とは、五臓の機能を抑え成長発展を抑制するなどの体のルールのことである。そして、バランスが崩れると副作用を起こす。例えば、五味のアンバランスによって副作用が起こるときがある。酸味を取りすぎると、肝の機能が低下し胃腸の気を損なう。塩辛いものを食べ過ぎると、骨と筋肉と心臓の機能を損なう。甘いものを食べ過ぎると、息苦しくなり顔色が悪くなり腎の負担が重くなる。苦いものを食べ過ぎると、腸を損なう。ピリ辛のものを食べ過ぎると、血脈を損ない出血しやすくなる。

 やはり、体にいくら良いものでも食べ過ぎると体調を崩す。食材の効果を知り適当な量を食すことが大切である。