薬膳試食  

商学部15060735棚野孝康

 春は万物が活発に活動する季節である。人間も春の陽気とともに細胞が活発に動き始め、そのためには十分な栄養が必要となる。それが不足すると「肝陽上コウ 」などの症状が出る。主な症状としては頭痛、顔面紅潮、目の充血、目やに、のどの渇き、口が苦い、のぼせ、いらいら、不眠、耳鳴り、動悸などである。このような症状にかからないために薬膳を食べて食養生するべきである。

 今回は春の食材を使った薬膳をいただいた。一品目のローズマリーは脂肪の抗酸化作用に優れ、細胞の活性化に良い。二品目は菜の花の温製ロワイヤル、決明子とタイムの香り。これは、肝、腎の各機能を高め、血圧効果作用や眼病予防によい。三品目の白いんげんのスープは肝機能を高め、豊富な食物繊維が腸内を整える。四品目の真鯛の香り焼きエストドラゴン風味、何首鳥風味のバルサミコソースはコレストロールを減らし、動脈効果の抑制作用がある。五品目の牛肉の香草パネグリ杜仲風味は各種ビタミンときのこ類が血流を促進する。六品目の春の取り合わせサラダは肝臓の機能を正常化し、のぼせやのどの渇きなどを改善する。 七品目の黒豆のプリンはコレストロール値を下げ、中性脂肪を減らし、高脂血症の予防によい。最後の品のルイボスティーは活性酸素を除去し、新陳代謝を高め、美容に効果がある。

 決明子やタイムなどはそのままではとても食べれるものではないが、さまざまな方法を用いることによって食材の味をよりいっそう引き出せるのだなと感心した。普段何気なく料理を食べているがこの日を機会に味はもちろん、目で見た目を鼻で香りを味わい、さらに料理に使う材料にはどんな効果があるのかをも調べて料理を知識としても味わうようにしていきたい。