薬膳概論

商学部15060735棚野孝康

 

 薬膳とは、東洋医学にもとづいた予防医学的食養生である。旬の食材をバランスよく摂ることで、自然治癒力を高め、病気になりにくい体質を作り、元気に天寿を全うすることが根本理念である。薬膳は陰陽五行説で成り立っている。陰陽論とは、自然界はすべて相対する二つの現象から成り立っているという考え方である。例えば、太陽が出ている昼は陽に分類され太陽が沈んでいる夜は陰に分類される。しかし、陰陽は固定されたものではない。太陽が沈んでいるときは陰であるが時間が経つにつれ太陽は昇って陽になる。このように陰陽は固定されたものでなく、常に変化しているのだ。また、五行とは地球上のものを木火土金水の五つに分けそのバランスをとることであり、さらに酸苦甘辛塩に分けられる五味や肝心脾肺腎に分けられる五臓なども五行説に含まれる。そして五つの要素には、互いに生み出し、互いに抑制しあうという関係がある。

 東洋医学に基づいた薬膳の考え方は、西洋医学の方が慣れている私には信じがたいところがたくさんあるが偏見を持つことなくこれから学んでいきたい。