5月30日

18060252 田辺華

 

何をもって健康とするかは人によって様々であるが、井上先生は「生産的な心身の状態であること」を健康の定義としている。そして定義→公理→定理→系と理論体系に則って健康を説明することで先生は究食という方法を考案された。それは・・・

究食=休食+求食+球食               である。

 

人類の歴史は常に飢餓との戦いであった。よって現在の人間は長い歴史の中で飢餓(空腹)に対する抵抗はできているが飽食に対する対処の方法がない構造となっている。実際に糖尿病はここ30年で増えた病気であるし、生活が豊かになればなるほど生活習慣病患者は増加している。本来人間は空腹の状態から脱するために狩りという運動を行ったあとでやっと食事をして睡眠をとるという流れがあったのに、安易に食べ物が入るようになってからはその流れが崩れてしまい運動を食事の後に行ったり運動をしないまま食事をしている。ゆえに肥満になったり胃がんになったりする。

私たちは毎日1日3食とっているが、この習慣がついたのは江戸時代以降である。つまり本当は1日2食でも何の問題もないのだ。その上2食の方が自然の摂理に合っている。睡眠中に脳を休めるように私たちは胃と腸も休める時間が必要なのである。口に入ってから消化するまでは早くても15時間以上かかり、もし1日3食とってしまうと24÷3=8時間で常に胃と腸に物が入っている状態になってしまう。その上、栄養は肝臓に貯蓄されるので昼まで体は十分持つのである。

以上の点を考慮して、朝は固形物をいれず水やビタミンで体を整え、昼に穀物などの炭水化物で体を燃やし、夜にタンパク質で体を作るという究食を先生は提案された。

私は以前からこの話を知っていたので朝食は食べない派だったのだが、改めて聞くと本当に理にかなっていると思えた。しかし疑問点もあったので次回にぜひ質問してみたいと思った。