4月25日(水) 梁平先生による東洋医学の講義
18060252番 文化情報 田辺華
西洋医学では病気になったら治療するというように、予防の概念がありません。が、東洋医学を実践する事で病気の治療と共に健康な時から、健康であり続けるための対策をとることができます。今回はそのための知識を梁平先生という東洋と西洋の医学のどちらにも精通している先生を招き教えてもらいました。
食物は大まかに分けて
「身体を冷やすもの」 「身体を温めるもの」 「どちらでもないもの」……に分けられます。さらに、もっともよく温めるものから順に、「熱」「温」「平」「涼」「寒」に分けます。
基本的に、熱証(ほてりタイプ)の人は「温めるもの」を控え、寒証(冷えタイプ)の人は「冷やすもの」を控えます。また、春夏は「温めるもの」を控え、秋冬は「冷やすもの」を控えます。「どちらでもないもの」は、季節や体質を問わす、用いてOKです。
食物の五味
「五行説」に基づき、食物には「酸」「苦」「甘」「辛」「塩からい」という
五種類の味があると考えられています。
酸味 : 筋肉を引き締め、汗や尿が出すぎるのを止める。
五臓の「肝」に影響。
苦味 : 余分なものを排泄し、乾燥させる。五臓の「心」に影響。
甘味 : 滋養強壮や、痛み止め、毒消しの作用。五臓の「脾」に影響。
辛味 : 滞っているものを発散させる。五臓の「肺」に影響。
塩味 : 固まりをやわらかくする働き。便秘などに用いる。
五臓の「腎」に影響。
が、中国は地域ごとで辛い料理しか食べなかったりなどの偏りがあるのではないかと思い独自に調べてみたところ、「五行説」は、「酸=木=東」 「苦=火=南」 「甘=土=中央」 「辛=金=西」 「塩からい=水=北」となり、これを中華料理の特色に当てはめると、見事に当てはまることも調べました。酸味の上海料理は東、辛味の四川料理は西、 塩味の北京料理は北・・・という具合にあてはまる事もわかりました。