4月11日 薬膳概論

1818060252番 文化情報 田辺華

すべての食べ物に薬効があります。

ですから、薬膳はなにも特別な料理ではありません。

その食べ物の特性や薬効を、食べる人の体質や症状、疾患などに合わせて用い、

毎日の食生活から健康になっていく……ということなのです。

薬膳を考えるためには、まず基本的な東洋医学の理論を知っておく必要があることを知りました。

陰陽論

ものごとを陰と陽の2つに分けて考える考え方です。

陰 : 冷やすもの、冬、右、女性、裏・・・など

陽 : 温めるもの、夏、男性、表・・・など

陰陽は、どちらが良い・悪い というものではなくて、

両方のバランスが大切なのです。

身体で言えば、水分や血液、身体を冷やす働きは陰、

気(エネルギー)や、体温を上げる働きは陽・・・といったかんじで。

五行説と臓腑

    「木」「火」「土」「金」「水」など地球上の物事を5つに分けて考える考え方。

    人体の臓腑も、五行に分類することができます。

    また、東洋医学で言う「五臓」は、解剖学的な臓腑そのものを指すのではなく、

    働きや機能の分類を表しています。

 

日本は世界的に類を見ない長寿の国として知られている一方、第二次世界大戦以降食のグローバル化が進んでいく中でファーストフードの普及、核家族化による食事形態の変化、飽食によって生活習慣病などの慢性野的な病気に苦しんでいる人がたくさんいます。今回の授業を通して学んだのは、薬膳というのは決して難しい事を実践するのではなく日本、あるいは中国の昔から続いてきた食事を、もう一度なぜそれが伝統だといわれてきたのか考え直していくことだと思いました。