13063158 法学部政治学科2回生 佐々木麻子

 

健康方程式 〜 H= o + s + t

 

 「Health=oxygen+simplified meals+thanksH=o+s+t)」で表される、「健康方程式」というものがある。これは井上 敬氏によって導き出された「究極の健康法」である。井上氏は自らの不健康を極める生活の中からこの健康の為の方程式を導き出した。

 「健康」とは一体何だろうか?WHOの定義によると、「健康とは、身体的にも精神的にもさらには社会的にも調子が良い状態を言い、単に病気にかかっていない、あるいは、病気に悩まされていない状態であれば良いというものではない」とされている。井上氏はこの定義を「健康とは、生産的な心の状態である事」と短く分かりやすく定義しなおした。生産とは、ものや考えを生み出す事であり、生産力が低下した状態を「病気」、停止している状態を「死んでいる状態」とみなしている。

 「H=o+s+t」の式で表されているのは、「健康=酸素+究食+感謝」である。健康とは酸素をとり、究食をし、感謝をすることである、という意味である。「究食」とは休食・求食・球食の3つの健康食事法を指す、井上氏の造語である。その方法により、我々は健康を維持する事ができるのである。

まず第一に、朝食を野菜ジュース一杯に留めること。実は、朝食が体に良いというのはわれわれの思い込みであり、その根拠や証拠は無いのである。むしろ、前日の夕食でエネルギーがあるのにも関わらず新たなエネルギーを摂取し、かつ胃腸を24時間165日休ませることなく働かせ続けてしまい、健康にとってはよろしくないことなのだ。朝は最も頭が働く時間であるが、固形物を摂取する事で本来頭の回転に使うための血液が消化活動に充てられ、生産能力が落ちてしまうのである。朝に必要なのは、前日に蓄えたエネルギーを燃やす為の酸素とその補助をするビタミンだけ。朝食をジュースにすることで胃腸を休ませ、空腹感を楽しみ、生産活動をする朝の時間を有意義に使うことができるのだ。この食事法によって時間の短縮や費用の節減も出来、他にも様々な利点を得ることができる。

 休食朝食を始めると、昼食を楽しみ、感謝する時間にすることができる。そこで昼食には、体が求める好きなものを食べるのだ。つまりは「求食」するのである。午前中の生産活動により、身体は炭水化物を求めている。昼食はエネルギーの元となる炭水化物を中心とし、肉や魚や野菜をおかずに摂取するのである。ただし、午後の生産性を下げる油分の多い食事などは避けたほうが賢明である。

 夕食は人生の喜びそのものである。夕食は「球食」を行い、大豆を主食としてたんぱく質や野菜をとるようにする。まずは、今までごはんがあった位置に豆腐をおく。納豆や枝豆、おからを副菜とし、そこに肉や魚や野菜を加える形にするのである。豆腐は安価で手に入り、ミネラルやたんぱく質が豊富な優秀な食材である。また、薬味を添えずに食べることによって、濃い味に慣れてしまった舌を再教育する事が出来る。

 これらの「究食」によって、われわれが一日で必要とする身体を整えるビタミン、燃やす炭水化物、作るたんぱく質のすべてをカロリーオーバーすることなく摂取することが出来る。そして、人間の生産力を最大限に高め、食事を楽しむ為の食事をすることまでもが出来るのである。