プロジェクト科目 活動報告書
H18年 9 月 27 日提出
プロジェクト科目 テーマ名 食育と健康 |
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氏名 グループ2 |
学生ID |
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期間 H18 年 9 月 14 日( 木 ) ~ 年 月 日( ) |
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担当 京都府立大学農場(前半:中村考志さん 後半:本杉日野さん) |
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活動記録(個人およびグループでの活動の他、電話、メールなどのやりとりも含めて記載) |
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日時 9/14 前半 後半 |
内容 京野菜の食効(先生のお話) ・食品機能性とは一次機能から三次機能まであるが、健康のために働く作用である三次機能が注目されている。特に野菜のもつ食品機能性のターゲットとしては、日本人の死亡原因第一位である「がん」の抑制が第一候補である。 ・がん予防には食事が大いに関係する。 ・日本の野菜は変化し続けている Ex.ほうれん草のVCはここ約30年で1/7に減少 →食品機能性成分がVC同様減少している可能性あり 原因:流通野菜の変化(地産地消費型→長距離輸送型に伴い、長期保存性品種が優先的に選抜された) →全国に輸送する必要のない京野菜には昔の味、栄養が残っている!生物的抗変異作用が強い。高い二次・三次機能 ・野菜には他の物質を補助するような働きを持つ未知の物質がたくさん含まれている。 ・伝統的な食べ方も重要である。 農場見学 京都府立大学の農場では農学部の生徒による生産の実習が行われ、野菜だけでなく、果樹、畜産、農耕も行っている。また、一般向けに収穫や野菜作りの体験講座を開いたり、週二回生産物販売をしたりしている。 ・
農場では、品種改良の実験がなされており、品種改良の例は紫頭巾(黒大豆)、万願寺とうがらし、小菊、米などがある。 ・
水田では、まわりに水路があるため、カエルなどの水中生物が見られる。周辺に溜め池がないので、魚が住むのは難しい。米以外にも、もち米などを植えている。 ・
りんご(ふじ)は日焼け防止と傷がつかないように紙袋が一個ずつ付けられている、収穫の前に紙の袋を取り去り日光に晒すことで、まだ青いりんごが赤くなり、見た目が美味しそうになる。これはすべて手作業で、地道な作業だということが、実習体験から分かった。 ・
ホルスタインはすべて雄だが、去勢して性格が温厚になっている。脂肪が筋肉にならない様に工夫されている。 ・ トマトは殺虫剤を撒かず、殺虫テープを使用している。土を使わず潅水同時施用によって育てることにより、早く育つ。 ・ ぶどうは美味しく見せるために、何度も小さい粒を切り落としたりして、かたちを整えていく。 |
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感想(この期間の活動をふりかえりましょう) 今まで、栄養価の高いといわれている野菜を食べるだけでいいのだと信じていたのが覆されたように思った。野菜の成分が変化しているという話は聞いたことがあったが、こんなに違うとは驚きだ。しかも、人間のライフスタイルと嗜好に合わせた品種改良により栄養価を下げているそうだ。自分たちの力で自然を悪い方に変化させているということに、もっと多くの人が気付くべきだと思った。日本全国・世界各国の野菜を年中食卓に運ぶよりも、栄養価の高い旬の野菜を運ぶ方が、はるかに人間のためになるだろう。食事の原料から見直さなくてはならないのだと感じた。 また、野菜の調理方法次第で成分が違うことにも驚いた。科学的に証明のない頃でも昔の人はそれぞれの野菜にかなった食べ方をしているということは、非常におもしろい。これこそ人間の知恵であろう。また、野菜にはそれ自身では無駄であるが、他の物質を助ける働きを持つものが無限に含まれているという話は、以前に来られた先生もおっしゃっていた。やはり、食事と言うのは、さまざまなものが絡み合って成り立つものであるから、よい意味で無駄も必要なのだと改めて思った。 農場の見学と体験を通して、農業がいかに大変であるか実感した。消費者のために見た目を良くしようとこんなに苦労されているとは驚きだった。消費者にも何が大切なのかを見極める知識があれば、農業もまた変わるのではないかと思った。農場に直接、足を赴くことで、作っている人たちと触れ、もっと野菜が美味しく感じられるというのは、とても大事な食育であると思った。 |
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提出日 |
教員印 |
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㊞ |