グループ1 レポート

2006年7月5日 15時~17時半 京田辺校地にて

東洋医学を学ぶ②(食材と体質・医食同源・体質診断)  梁 平 先生

★東洋栄養学 体質を考える食生活   漢方には良い点と悪い点がある。

 

①アガリクスは抗がん剤?発ガン促進剤? ~体質別健康法の重要性~

アガリクスはブラジル産のきのこ(平性)。

抗がん効果β-D-グルカンが含まれるが、多量摂取は発ガン促進につながると、

厚生労働省は認めている。

少量摂取:肝の機能改善、免疫力増強、抗がん効果

多量摂取:肝機能障害、肺炎

⇒本当に良いのかは、摂取する量と、体質に合うかどうかで判断するべきである!!

 

②明日から何を食べたらよいのか? ~あなたの体質に合う食材・生薬~

 

生まれつき

症状

 

気血両虚

胃腸弱い

疲れやすい、胃腸の不調、胃下垂、眩暈。

風邪ひきやすい

食積痰湿

胃が強く、腸弱い

食べすぎ、下痢、便秘、糖尿病、心臓病、肥満。

生活習慣病になりやすい。

肝陽亢盛

情緒不安定

怒りっぽい、眩暈、不眠、肝炎、甲状腺亢進症、

高血圧、脳卒中。

即死の人に多い。

気滞うっ血

神経過敏、繊細

運動不足、くよくよ考えすぎる、怒りっぽく内にこもる

静脈血栓起こりやすい、狭心症、胃潰瘍、ガン。

特に主婦に多い

陰虚

虚弱

痩せ、焦り、イライラ、眩暈、糖尿病、不眠、不整脈。

液分が足りていないので、よくのどが渇く人に多い

陽虚

虚弱

顔むくみ蒼白、冷え・暖かい場所好む、食欲不振、

下痢っぽい、全身だるい、むくみ、腎機能不全。

舌の表裏がうすピンクの人に多い。

⇒自分の体質を把握し、食材との相性を知っておくべきである!!

 

 

③薬膳・食事療法の基礎知識 ~生薬の扱い方・組み合わせ方・注意~

フローチャート : 代替処理: 蒸し:有効成分を保つ。油分が少ない。
煮込み:消化に良い。
軽く炒め:揮発物を保つ。
炒め:油に溶ける栄養素を摂る。
油揚げ:食欲増進(少量)。高温殺菌。
フローチャート : 代替処理: 目的:薬膳の効能を明確にする。
知識:良い配合は効果を高める。
悪い配合は逆効果になる。
促進:主効能を高める。
抑制:毒・副作用を減らす。

                                                                 

                                                                     

                                                                    

                                                                 

                                                                  

                                                                   

                                                                                                                                                                                                                                     

⇒食材や調味料の寒熱を知っておく必要がある!!

 

 

まとめ  前回は東洋・西洋医学理論から薬膳・食事療法考えたが、今回は主に体質から考えた。

21世紀の医療は予防が中心であり、その中心には東洋の食文化があるといわれている。

生活習慣の是正として、各自体質を考え、適度に、偏りすぎず、バランスよく摂取することが大切だと考えられる。

これは薬膳の効能を高める上でも効果的なことである。

例えばスイカは体を冷やす性質があり、夏の季節の食材であると考えられる。

しかし、冷え性の人がこれを食べると体を冷やしすぎ、下痢になってしまう場合がある。

つまり、人の体質は多様であり、それに応じた薬膳を考える必要がある。