川端道喜
室町時代、もしくはそれ以前からの御所出入りの菓子屋。
渡辺進と初代・道喜(中村五郎左衛門)の時代は、室町後期のいわゆる戦国時代、応仁の乱が続いた後で、幕府の疲弊とともに朝廷の財政も逼迫していた。
進と道喜親子はそうした状況を慮って、歳事や祝事の注文とは別に毎日色々な品を献上するようになり、やがては塩餡を包んだ「御朝物」と呼ばれる朝食がわりの餅を毎朝献上するが習わしとして定着した。
それは、後に「朝餉」の儀として形式化し、東京遷都の前日まで350年にわたり休みなく続いた。
京都御所には、建礼門の東横に「道喜門」という名の門が今も残る。
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