国際法 資料収集のABC

国際法のレポートや卒業論文を書く際に、必要になる資料はどのようにして探せばよいでしょうか?
インターネットや図書館で普通に資料を探す方法が応用できる場合があります。また、国際法に独特の方法もあります。以下に順をおって説明します。ここでは、日本語文献のみを対象とします。

一般的な探し方
法律文献の探し方
国際法文献の探し方

 

一般的な探し方

文献収集の方法はたくさんありますが、ここではインターネットを利用した方法をご紹介しましょう 

書籍の検索

NACSIS http://webcat.nii.ac.jp/webcat.html
Webcat Plus http://webcatplus.nii.ac.jp/
全国の大学図書館の蔵書が検索できます。他大学で所蔵していることがわかったら、大学図書館で紹介状をもらってその大学の図書館にコピーしに行きます。また、キーワードを入力して、どのような書籍が出版されているかを調べ、見つかった書籍を、自分で書店に注文するという裏技もあります。
Webcat Plusは、連想検索、文章での検索などが出来て便利です(こちらの方が使いやすいかも知れません)。

国立国会図書館蔵書検索
法律上、日本で出た本がすべて所蔵されている→出版された全ての本を網羅したデータベースとして使える。

書籍の検索 http://www.books.or.jp
出版されている書籍の検索が出来ます。これで調べてから、大学図書館の文献検索を行えばよいでしょう。

同志社大学図書検索

雑誌記事の検索

【雑誌記事検索】 CiNii 国立情報学研究所 論文情報ナビゲーター 
日本語の論文検索。本文参照が可能なものもある。引用文献、被引用文献情報も整備される予定。

【雑誌記事検索】 国会図書館雑誌記事索引 
画面右側の「雑誌記事索引の検索/申込み」をクリックして進んでください。出版年代を絞って論題名、著者名などから検索が可能です。

新聞記事の検索

新聞記事は、さまざまなデータベースがあります。
 例えば同志社大学DBメニュー

インターネット上で、誰もが利用可能なものとしては、次のデータベースを試してみましょう。
 日経goo 有料データベースですが、見出しの検索なら無料です!見出しを調べてから、縮刷版をあたるもよし!
 佐賀新聞 無料の記事検索(全国のニュースも含まれていますが、1994年以降限定です)
 →2004年春以降、佐賀新聞DBは佐賀県外では殆ど利用ができなくなりました。
  佐賀県が世界に誇るべきDBサービスだっただけに残念!

法律文献の探し方

文献リスト

法律時報の文献リスト 「文献月報」
「法律時報」は、月刊誌ですが、毎月最後に、最新の法律文献リストが掲げられています。
また、法律時報の12月号は毎年「学会回顧」となっており、その年の学会の動向がまとめられ、学会で話題のテーマは何か?そのテーマについてどのような文献が出ているかがよくわかります。その年でた論文については論評付きで紹介されています。

法情報の調べ方について一般的にはこちらをご覧下さい(いしかわまりこ氏作成の法情報資料室

国際法文献の探し方

インターネットリソース

国際法文献検索 http://yamato.eco.hiroshima-u.ac.jp/illrs/index.html
広島大学の西谷先生が作成された国際法文献データベースです。国際法の論文検索に非常に便利です。 
 

文献リスト(書籍として出版されているリスト)

基本!
国際法外交雑誌文献リスト

「国際法外交雑誌」は、国際法学会の発行する雑誌で、年に6回刊行されていますが、各年度(各巻)第2号には、国際法、国際私法、国際政治の各分野で、前年度一年間に公表された文献(書籍、論文)のリストが掲げられています。分類されており、かつ信頼性もある、最も確実な探し方です。
 国際法外交雑誌の所蔵大学

欧語文献:国際法を勉強するなら日本語だけでは不十分

平和宮(国際司法裁判所)図書検索 国際法関係で網羅的に書誌を調べるならここ。雑誌記事も検索可。

英語の文献は以下の二つを当たれば大体見つかるはず。
英国大学・学術図書館蔵書検索
アメリカ連邦議会図書館蔵書検索