松田 度
同志社大学歴史資料館非常勤嘱託職員
同大学院博士課程後期
最終更新日 2002年10月2日
10月になりました。同志社大学の新町キャンパスは、授業も始まってにぎやかになりました。新たにオープンした「学生会館」も、サークル活動に忙しい学生たちで活気にあふれています。
でもこの建物の下に遺跡が眠っているということを、どれだけの人たちが理解しているのだろうか。遺跡の存在を、もっとわかりやすいかたちで見せることはできないだろうか。そんなことを考えながら、新町キャンパスの地下にある整理室で、出土品との「にらめっこ」をしている毎日です。
出土品の整理にたずさわる人たちは、私以外に、事務関係の仕事をテキパキこなす松本裕世さんや、常勤のアルバイトさんが8人いて、交代で仕事をしています。また授業の合間をみて、未洗いの土器をどんどん洗ってくれる学生たちも、頼もしい存在です。もちろん、忘れてはならないその様子を見守ってくれる鎮守さま(鋤柄俊夫先生)がいればこそ、安心して仕事ができるというものです。
この「整理室日記」では、出土品の整理作業を通じて感じたことや考えたことなどを、いろんな人たちに綴ってもらおうと思います。また、整理中にわかった重要な資料や、発掘調査後の遺跡の活用についても、新たな進展があれば随時紹介してゆく予定です。