発掘物語2 | 執筆記事|同志社大学歴史資料館

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-室町殿跡(旧大学会館地点)・第2期調査-
~エピローグ~

松田 度
同志社大学歴史資料館非常勤嘱託職員
本部 大貴
 同志社大学文学部 三回生
加賀田 麻衣
 同志社大学商学部 一回生
稲山 陽子
 同志社大学神学部 一回生

最終更新日 2003年1月22日

 室町殿跡(旧大学会館地点)の発掘調査がおわりました。雨の中、時には風雪の中でもおこなわれた第2期調査。

 狭い敷地内で、解体、建築工事と並行しての厳しい調査でしたが、事故もなく無事に終了することができて、ほっと一安心です。今回は、この調査にかかわった多くの人たちの「がんばり」と、そのなかで感じとった「よろこび」の声を紹介します。(松田)

 今回初めて発掘作業に参加させて頂きました。
 出土する土器を見て、何百年も前の物と現代を生きる自分が同じ時、同じ場所に存在することに感動しました。
 寒さにも負けず、怪力で土を掘り起こす「重機」、そしてそれを巧みに操る作業員の姿に“男”を感じました。血が沸き、肉が踊る思いです。私達が普段行っている作業は多くの人に支えられているのだと、改めて感謝しました。
 「重機」に憧れて・・~2003年・冬~(本部)

 今回初めて現場に出ることになり、あらためて自分が携わっている仕事の重要性を再認識することが出来ました。発掘現場での仕事は、新たな発見と驚きの連続で、今まで持っていた考古学のイメージをくつがえすものでした。このような貴重な体験が出来る機会を与えて頂いて、とても感謝しています。
(加賀田)

 今までは、出土した土器を洗ったり組み立てたりだったが、今回初めて発掘現場へ行き、自分の手で掘った。
 その感動や興奮から、雪のちらつく寒い日だったが、妙に心や体は暖かかった。
 そして石の影から都人に応援されてるような気がして…また機会があれば参加したいです。
(稲山)



調査中


調査後


雪の日



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