発掘物語2 | 執筆記事|同志社大学歴史資料館

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窓辺にはかわらけを

鋤柄 俊夫
同志社大学 歴史資料館 専任講師

最終更新日 2002年9月30日

 5月からおこなってまいりました、室町殿跡(同志社大学会館地点)の調査が、9月30日にその前半戦を終えることになりました。9月1日に開催致しました説明会を含め、お世話になりました多くの方々に深くお礼を申し上げます。

 現地説明会以降の状況ですが、南地区では、板塀と推定しました南北方向の柱列の延長部分がみつかり、北地区では、鎌倉時代の溝が西へのびることを確認し、石敷きの範囲は、予想した位置よりもやや東寄りで途切れ、北に続くこともわかりました。また、石敷き内から16世紀前半の土師器皿(かわらけ)と、15世紀にさかのぼる可能性のあるかわらけが出土し、この遺構が足利義晴以前の室町殿と関係する可能性もでてきました。
 長い間、発掘物語2をご覧いただきまして誠にありがとうございました。この部屋は今号をもちまして終了させていただきます。

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 引き続き新町キャンパスに設けられた調査・整理事務所を舞台として、「整理室日記」をオープンいたします。今後とも当館の活動にご理解ご協力のほどいただければ幸いです。


鎌倉時代の溝と室町時代の石敷き



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