松田 度
同志社大学歴史資料館非常勤嘱託職員
同大学院博士課程後期
最終更新日 2002年8月28日
9月1日(日曜日)、室町殿跡(同志社大学会館地点)の発掘調査の成果をもとに、現地説明会をすることになりました。今、発掘現場も調査事務所も、その準備で大忙しです。
遺跡の発掘をすすめながら、みつかった陶磁器をすぐに洗って、注記・接合をして、展示資料の選別作業がすめば、次は展示のレイアウトと解説パネルの作成。さらに並行して豪華絢爛なパンフレットを作っています(当日をお楽しみに!)。
当日は、2箇所の会場にわかれて、説明会と展示をおこなう予定です(細かい日程は、トップページを参照してください)。
ではこれから、現地へ案内します。
まず、第1会場の発掘調査地点へ向かいます。上立売り通りぞいにみつかった室町時代の石敷きや、会館の中庭部分の調査区を見ながら、調査員さんの遺跡の説明に耳をかたむけてみましょう。
しばらく遺跡をみて、第2会場の同志社大学今出川キャンパスへ向かいます。
案内の看板にしたがって、キャンパス内に入り、明徳館のラウンジへ。ここでは、今回の調査でみつかった出土品を、解説パネルとあわせてテーマ別に展示しています。実際に展示の計画からレイアウトまでを手がけた学生さんに、展示の説明を聞いてみましょう。きっと、笑顔でこたえてくれます。
隣の大教室では、埋め戻した調査区の様子もあわせて、パソコンを使ったスライドショウの上映会がおこなわれています。ここでは、調査の成果をダイジェストでみることができます。室町時代の石敷きも、3次元データで紹介されています。
ちなみに、HPでは、デジタルカメラで撮った説明会の様子を、5分おきに更新してゆく予定です。今回の現説は、上京の歴史研究にとって、大きなターニング・ポイントになるはずです。みなさん、御来跡をお待ちしています。