z軸に直交する面内で定義した2次元微分演算子∇tを用いたスカラーヘルムホルツ方程式 (1)∇t2Ψ+kc2Ψ=0 を直角座標系(x,y,z)で表すと, (2)∂2Ψ∂x2+∂2Ψ∂y2+kc2ψ=0 いま,Ψ(x,t)=X(x)Y(y)(変数分離形)で表されるとすると, (3)Y∂2X∂x2+X∂2Y∂y2+kc2XY=0 両辺をXYで割ると, (4)1X(x)∂2X(x)∂x2+1Y(y)∂2Y(y)∂y2+kc2=0 いま,xに依らない定数kx,yに依らない定数kyを定義すると,上式は次のようになる. (5)1X(x)∂2X(x)∂x2+kx2=0, 1Y(y)∂2Y(y)∂y2+ky2=0(6)∴∂2X(x)∂x2+kx2X(x)=0, ∂2Y(y)∂y2+ky2Y(y)=0 ここで, (7)kc2=kx2+ky2 これより,微分方程式の解X(x)は, sinkxx,coskxx あるいは,ejkxx,e−jkxxで与えられ, これらを一般化してh(kxx)と書くことにする.同様にして,Y(x)についてはh(kyy)で表わす.